BNK48の握手会に行ってみました

タイ音楽

山麓園太郎です。サワディーカップ。
今タイ・バンコクに来ているんですけど、AKB48の姉妹グループとして紅白歌合戦に出演して日本でも知名度が上がってきたBNK48の、なんと握手会に参加してきたので現地からレポートします。

前もって言っておくと、僕はAKB48や乃木坂46といったアイドルの握手会について全く参加した経験が無く、握手会のルール等の知識もありませんでした。

握手会のレーンとタイムテーブル

なので握手券(CDに付いてるやつ)が無ければ会場にも入れない、と思っていたんです。

ところが前回バンコクを旅した時に知り合ったアイドルファン(日本の人)からメッセージが来て、「明日握手会があるので参加しませんか?」と言うのです。会場に入る手前でファンが余った握手券を売ってるからそれを買えば入れますよ、と。

ダフ屋的なものじゃなくてファンによって行われる売買なので「トレーディングゾーン」と呼ばれていて、公認なのだそうです。へぇ、生写真やCDも売ってる、と。あ、そうですか。

・・CD?!!!!!

いつもiTunesで買うしかなかったBNK48の! CD!!!!!!見たり触ったり匂いくんかくんかしたりできるあれガー!!!!!!!!!!

僕は1年で最も暑い季節のタイに来てかなりへたばっていたんですけど、アイドルのためなら時空や天候や体調を捻じ曲げるくらいは簡単な事ですから(笑)「わかりました行きます!!」と返事してさっさと就寝しました。

そして2019年4月7日・日曜日。バンコク郊外(でも電車は走ってます)の「バイテック・バンナー」というコンベンションセンターにやって来ました。距離的にも役割的にも東京と幕張メッセに例えれば分かりやすいかなぁ。

デジカメは持ち込めないとか握手券の使い方とか、そういった情報は、BNK48に関する情報を日本語で発信しているブログ「BNKTYO」に全部書いてあったのでOKでした。なんかもう公式ガイドみたいだ(笑)

最初に前述のアイドルファンの方に付き添ってもらって握手券を購入。すると歓声が上がり、なんとステージに一部メンバーが出てきて公式スマホゲームで対決企画が始まりました。(写真撮影NG)

あまりにそれが楽しくて、急遽握手券をもう1枚買い足す事にしました。Kaimook(カイムック)ちゃんとJib(ジッブ)ちゃんの2人と握手しよう!と決めて。

ファンがロビーに設置してるKaimookちゃんの立て看板

Kaimoookちゃんは一番日本のアイドルっぽい、というかあえて日本的な「カワイイ」をアイコンとして引き受けています。その陰では自分がBNK48としてどうあるべきかを常に問い続けて努力する芯の通った子です。

握手券2枚とJibちゃんのカード

Jibちゃんは長らく選抜に選ばれなかったメンバーですが、その苦悩をドキュメンタリー映画「Girls Don’t Cry」で淡々と告白して共感を集め、最新シングルでカップリング曲の選抜を勝ち取りました。

「AKBグループは優れた女子高シミュレーターである」というのが僕の持論です。「優れた」というのは「リアル」とは違い、「ファンタジーを可視化している」という意味ですが。

しかしそれを演じているのは生身の、タイの、年頃の女の子達です。皆それぞれの個性を持ち、悩みや矛盾を抱えて生きています。AKBグループに対して批判的な人にちょっと思い出して欲しいんですが、あなたの学生時代、同じクラスの女の子って全部同じに見えましたか?

すごく気になる、まぁつまり「付き合いたい」と思ってる女の子がいて、でも別の子から「一緒に帰ろ」なんて言われたらまんざらでもないし、殆ど話もしないけど胸が大きいからつい見ちゃうとか、色んなクラスメイトがいましたよね?

何よりあなた自身が「俺は他の連中とは違うんだよ」って思ってませんでしたか?「いつか俺の内面をちゃんと見てくれる女の子が現れるんだ」って。
気を惹こうとして、空回りして、自信無くして。

AKBって、そんな学生時代のデジャヴみたいなものだと思うんですよ。だからもう思い出したくもない人と、リベンジのつもりでファン活動に身を投じていく人とに分かれるんじゃないですかね。

今なにかとギスギスしている日本国内のAKBグループに比べて、タイで一瞬のうちに大ブレイクしたのがほんの1年半前、というBNK48。いずれ日本のようにスキャンダルを抱える可能性もあるけれど、日本と少し違う所がある。と、この握手会で気付きました。

タイの人はやっぱり優しいんです、人に。

電車で妊婦さんやご老人に席を譲るのは当たり前で、普段バンコクの市内移動に電車ばかり使ってる僕はそれを見慣れていますけど、それと同じように会場で多くのタイのファンが優しく接してくれました。

列の最後尾まで案内してくれた人。
「誰が好きなの?」と訊いて、そのメンバーのグッズをおまけにつけてくれた人。
僕の酷い中学英語を根気よく聞きとってゆっくり英語で答えてくれた人。色んな人がいました。

僕が毎年見に行ってるインディーズ音楽フェス「Cat Expo」もピースフルなイベントですけど、これきっとCat Expoに限らず、タイのお国柄なんですよ。僕はそこにBNK48がNGTのような事態に陥らずに済むかもしれない、という希望を感じたんです。

僕はそんなタイの人の優しさに応えられているかな?と思ったらちょっと恥ずかしかったですね。カタコトでもタイ語を使うようにするとか、それこそ電車で席を譲るとか、「タイの人に優しい日本の人」でいたいなと思いました。

そうそう、肝心の握手会ももちろん写真には残せないんですが、この一瞬を心の眼に焼き付けるしかないんだ!リアル一期一会!と思うと僕のポンコツ生体レンズ(しかも近眼+乱視)もさすがに頑張って働きましたね。4K程度には(笑)

僕 : サワディーカップ!Hello, Kaimook. I came here from Japan because you’re my kamioshi! 会えてうれしいです、ありがとう!
Kaimook : wow! thank you so much~. アリガトゴザイマスー。your english is very good!
僕 : (絶対お世辞だw)thank you. コップンカップ!(この間8秒)

Jib : (僕の顔を見て)Oh!(注:以前彼女が選抜を勝ち取った時に、インスタに日本語でお祝いコメントを書き込んだ事があります。そしてキノコ頭がプロフィール写真だから憶えててくれたみたい)
僕 : hello,Jib. I came here for you, from Japan.
Jib : thank you for coming!
僕 : thank you~. see you again. コップンカップ!(この間8秒)

以上、合計16秒。でもここでしか体験できない16秒でした。公式物販エリアでリストバンドを買ってトレードゾーンに戻り、CDと写真集を買い揃えて帰りました!

握手会の参加券や、特典の生写真をゲットした後のCDが大体10~30バーツ位で売られているんですが、日本ではデジタル配信でしか手に入れる術がないので僕は現物に大興奮。物質こそ正義!あなた自分の恋人が明日からいきなりjpegになったりしても平気なんですか?!とか思ってますからね

以上、現場からお伝えしました!

BNK48の「Beginner - EP」
アルバム・2019年・6曲

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