タイフェス東京2025取材レポート(3) GMMTVなど2日目の出演者たち

タイ音楽

山麓 園太郎です。サワディーカップ!

「推し活」という言葉は皆さんの心の中の辞書に、どんな風に載っていますか?

メディアでは一括りにして使われますけど、実際には推し活のスタイルは人それぞれ。そもそも「推し」ってどんな存在ですか?

この俳優さんを、このアイドルを、他の人にも知ってもらいたい!という「推薦」の意味の推し。これは一番メジャーでしょうか。「タイのポップスがなんだか凄く面白いから日本のラジオでかけるぞ!」とか言って10年前にこの活動始めた僕の場合は推しが「T-POP全般」ってことになります。

タイ沼の皆さんの中には、推し活を続ける中でタイ語が話せるようになる人も多いですよね?一方僕はこの10年でタイ語のボキャブラリーが全く増えない。未だ「アロイマーク!」とかそんなレベルです。買い物中に「えーっと、トータルでタオライカー?」みたいな3ヶ国語使いになっちゃってる。しかも男ならタオライカップだから間違えてる。酷い!何でタイ好きなのにタイ語に接近できないんだ?!と思ってたんです。

で、先日気が付いたんですけど僕の中の辞書の「推し」って「推進力」の「推し」なんです。

推進力といっても制御不能なやつで、T-POPという燃料が入ると、ロケットみたいにバビューン!と遠くまで飛んじゃって、落ちた先にはT-POPの人がいたりして中学英語でお話して帰ってくる。そのお話をラジオで曲と共に紹介するとなんだか評判が良い。

僕自身はポンコツで中身なんて何もないに等しいんですが、「落ちた先でラジオでかける曲を見つけてくる」という点においてだけは、犬のように鼻が利く。Phum Viphrit、TELEx TELEXs、Numcha、mindfreakkk、FEVER、最近だとBUS、後に日本でもファンダムが形成されるに至ったこれらのアーティストを誰よりも速く日本で紹介した、この犬の鼻だけは褒めてもらいたい(笑)。

自分では柴犬のイメージなんですけど、野原にロケット咥えてやってきて自分で燃料詰めて自分で乗り込んで点火して飛んでいく(行先は不明)、みたいな仕事なんですよ。そりゃタイ語は一向に上達しないよね。だって犬だもん。タイ語習得に費やせるはずの時間で全部ロケット飛ばしてるんだもん。

僕の「推し活」とは「推進力と共にある生活」。燃料であると共に潤いでもあって。その推し活から生まれたラジオやブログが、誰かの推し活のちょい足しスパイスになってたら幸いです。目次からお目当ての推しへジャンプして読んでくださいね!今回も写真が多くてスクロールするのが大変だから!

2日目・日曜日のお昼時に出演したのはHearthくん。

腕時計はTECHNOSのT4146(¥12,900)です。GMMTVの人たちは軒並みロレックスをつけてるから価格差に愕然とはするけど、逆にGMMというクラシカルな価値観を持つ事務所が所属タレントに「持つなら将来価値が上がるものを持ちなさい」「常に一流品を身に付け、一流の何たるかを知りなさい」という教育を徹底してるということでしょうね。もちろんHearthくんのTECHNOSも悪くないよ。

出演後ステージ裏で出くわしたので写真撮らせてもらいました。

その時横に停まったマイクロバスから人の出入りが。GMMTV御一行の到着でした!

僕もステージ前に移動してスタンバイ。取材陣の数も増えてます。そしてまたもや「MilkはF4 Thailandでタームの婚約者役だったから知ってるけどLoveは初めて見るなぁ」程度の認識で迎えたMilk Loveが・・・

うわーLove姐さん綺麗!!髪の毛サラサラー!サバサバしてて仕事が超できる先輩社員感がたまらん!簡単にコロッといきました(笑)
もちろんMilk姐さんも美しい!

Love姐さんの髪質がうらやましすぎるよ・・・

いつまででも見てられる良い表情ズ。ステージ袖でTayくんも見ています。

後はThaiNowさんによる詳しいステージレポートに丸投げしよう(笑)僕は本当に「はぁ・・・綺麗・・・」って思いながら観てただけですからね。

【イベントレポート】MILKLOVE、タイフェス初参加で魅了!東京に舞い降りた天使たちが、華やかに魅せたタイフェス2025ステージ!
2025年5月11日、東京・代々木公園で開催された「タイフェスティバル東京 2025」の野外ステージに、タイの人気女優 「MILKLOVE」が登場しました。 2人は全身ブラックコーデでステージに現れ、そのビジュアルとオーラで一気に観客の視線

Tayくんコートを着て登場。LOEWEのコットンコート(¥446,600)です。アンバサダーだもんね。顔といい体型といい、スーツやコートが本当似合うよねぇ。

ちょうど並んでる時にまとめて靴が撮れないかな・・・

よっしゃー!(男は足元)

よく見るとTayくんの靴はブラッシュドスウェードです。この時期には暑いコートと、あえて季節感を揃えたコーデじゃないかな?

でもやっぱり暑すぎるので(笑)早々とコート脱ぐTayくん。

そして歌ってる途中にNewくんが明らかに僕(というか僕のキノコ頭)に目を留めて撮影タイムをくれました。おおぉ、視線独り占めだ。ありがとう。シャッター切って僕がサムズアップするとニコッとして移動していきました。

さてTayくんの時計は何かな?と調べ始めて一瞬固まりました。

オーデマ ピゲだ!ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーの18Kサンドゴールド。価格は・・・

2300万円!!

しかしよく見ると、時刻がタイ時間のままです。ファンミーティングも含めて数日間の日本滞在中、日本時間に合わせずに生活するかな?集合時間を間違えたりしたら大変じゃない?

調べてみると、Tayくんは2024年9月にシンガポールで行なわれたオーデマ ピゲの新作発表会に出席していて、インタビュー記事が残っています。

5 Questions With Thai Star Tay Tawan
Loved for his roles in the TV series Dark Blue Kiss and Cherry Magic, the Thai actor was in Singapore to celebrate...

また、タイフェス東京直後の5月25日にはインスタグラムで著名人の腕時計情報を発信するアカウントがTayくんについて投稿。Tayくんの腕時計はまさにこれと同じものですが、オーデマ ピゲのイベントで撮影された写真のようです。

Instagram

さらに金曜日のリハーサルに現れた時のTayくんの写真を拡大してみると、オーバーサイズのシャツで隠れてるけど腕時計は別の物をつけてるように見えるんです。

というわけで、僕はTayくんのオーデマ ピゲについてはLOEWEのコートと同じく「プロモーション用に貸与されていたもの」説をとります。出演直前まではスタッフが厳重に保管していて(値段が値段だからね)、メディアにアップで撮影されるのを想定してステージ上でだけつけていた、だから時刻もタイから持ってきたままだった、と。

もちろん本当に私物で買ったんだとしても、ファンの皆さんは金額だけ見て変にがっかりする必要なんてないと思います。だって彼は大金を手にして「ぐへへへ」とか言うような人じゃないでしょ?ファンミで会った人たちの顔を思い浮かべながら「ありがとう・・ありがとう・・・」と言って買った夢の1本かもしれない。
「私たちの応援でTayくんついにオーデマ ピゲが買える人になった!」
「あのオーデマ ピゲの一部は私が使ったお金で支払われた。寝る時はベッドサイドに置かれるんだ。私の代わりにあの時計が彼の寝顔を見てくれてる!」と嬉しいほうへ考えたらいいんじゃないでしょうか。

一方Newくんの腕時計はスマートウォッチ。Samsung Galaxy Watch Ultra(¥120,910)でした。
さぁ、ステージの写真を続けますよ~。

ファンの持ってたPolcaさん人形を手に取るTayくん。ナイスファンサ

詳しい当日の模様はThaiNowさんの記事でどうぞ!

【ファンとの絆を感じた魔法の時間】Tay New in タイフェス2025 ー日本を包んだ笑顔と歌声。
2025年5月11日(日)、代々木公園で開催された第25回タイフェスティバル東京に、タイの人気俳優である Tay Tawan(テイ・タワン)とNew Thitipoom(ニュー・ティティプーン)が登場しました。 タイドラマを中心に圧倒的人気

2023年のタイフェスティバル東京で1回、そして現地音楽フェスで2回。僕が一番観てる回数が多いタイの俳優さんがNanonです。音楽に真剣に取り組むミュージシャンとしての彼の姿を見てきました。

いきなり靴からかよ!(笑)
だってショートパンツで撮りやすいからさぁ・・・男は足元!
着てるのはCOACHのシグネイチャーカーディガン(¥47,000)。

かけてるメガネはGENTLE MONSTERのGlitz 02(¥42,900)。

「KNOCK KNOCK」から入ったNanonくん、いきなりMilk Loveの2人を呼び込み!

オリジナルでは4EVEのJorinが歌うパートをMilk Loveが歌うなんて贅沢!

おっとそれだけじゃない、Tay Newも呼び込んだ!今日のGMMTVオールスターズじゃないか!

その後はNanonくんxNewくん、続けてNanonくんxTayくんの組み合わせで歌を披露。

Tayくんとは密着シーンが多いから撮れ高があがった(笑)

失敗写真だけど、2人とも目をつぶってるのも需要があるかもと思って載せる(笑)

「First Love」を歌い終えてTayくんが去ろうとするとNanonくんが引き止めます。

そして愛用のギターが彼のもとへ。日本の楽器店で見つけて一目惚れして購入したJames Tylerだからまた日本に持ってきて弾いてくれるのは嬉しいですね!

そしてTayくんと一緒に歌うもう1曲は「Our Song」!ギターのストラップはWINGOFFLYの1327134という品番のもので、夜空に輝く星座がプリントされています。アルバム「The Secrets of the Universe」の世界観にも繋がるナイスチョイス。価格は¥7,500くらいです。

そういえばこのギターにここまで近寄って撮影したことないなぁ。Cat Expoではステージがもっと高い場所にあるから。これ手元までバッチリ撮れんじゃね?

おー!凄い、持ってるピックまで見える!ティアドロップ型を使ってるのね。

基本的にボリュームとトーンのノブには触りませんが、ピックアップセレクターで音色を曲のパート毎に切り替えています。それにしても指きれいだな・・・。

もちろんコードフォームもまるわかりです。このGは2弦3フレットも押さえるパターン。高い音域で完全4度音程が鳴るからパワフルに聴こえる。

そこからのF#m→Em→Amは、ギター1本で弾き語りスタイルだと一部の指を離して7度の音を入れてF#m7→Em7→A7にする人が多いけど、オケと合わせる場合7度の音は大抵他の楽器が鳴らしてるので彼のようにシンプルなフォームで鳴らす方が濁らない。

一番ネック寄りのピックアップは他の2つより少しボディに沈ませてます。ソロを弾く時ピックが当たらないようにするためだと思うけど、結果として低音の出方が抑えられて歌のバックで鳴らす時に歌を邪魔しない。

RISER MUSICで活動してプロのミュージシャンやアレンジャーと接する中で、こういう細かいところも教わってると思いますね。

Tayくんと歌い終えた後、彼ひとりで締めくくったのは「Just Friend?」

ギターソロでは実はミスタッチが多かったんだけど、これはサウンドチェック無しのぶっつけ本番でギターの音がちゃんと作れなかったのが理由だと思いました。ご覧の通りワイヤレスで音をPA卓へ飛ばしてて、音量や音色のコントロールも音響の人に握られてる。残響やイコライズなどの音処理がされていないほぼ素の状態のギターの音がそのまま出てましたが、これってつまり「ノーメイクで外出する」のに等しいので最初の音を弾いた瞬間から緊張やがっかり感が本人を襲うんですよ。

気分があがる音色で弾き始められるか、っていうのはギタリストにとって重要なポイントなんです。Nanonくんちょっと気の毒だったなぁ。

でもそんな些細なミスを帳消しにしたのはNanonくんの最後の言葉でした。

写真撮影の時に「仲間も呼んでいい?」と言ってMilk LoveとTay Newを再びステージに呼ぶ彼。

こういう「全員集合」、初日にはなかったでしょう?僕はステージで一緒に歌ったことも含めて、この演出がNanonくんの発案だと考えているんです。

今回のGMMTV一行の中で「ミュージシャンとしての音楽フェス出演回数」が最多なのがNanonくん。ファンミとは全く違うフェスのステージで、魅せ方・盛り上げ方について試行錯誤し、他のミュージシャンのステージも沢山研究したと思います。ゲストがいればそれは間違いなく見せ場のひとつになる。実際Cat Expoでは過去にBrightくんやPerthくんを招いています。そして常にバックバンドの仲間たちと共にステージに立ってきた。

今日はバンドはいないけど、同じ時間を分け合う仲間が4人もいる。自分の出番だけじゃなくこの「GMMTV」の時間全体をお客さんに楽しんでもらうにはどうしたら良いかな?と、絶対考えてたでしょう。実際沸きに沸いたもんね、会場。

フェスで経験を重ねたからこそ辿り着いた、この日の代々木だったと思います。凄いよNanonくん!この5人でバンドみたいに見えますよね。

写真を撮り忘れたバンドメンバーが2名いたようです(笑)

あー!Newくんのデニムのタグでブランド特定できた!「SMILEYHOUND」だ!履いてるのはバギージーンズ(3,595バーツ)、着てるのはロングスリーブデニムシャツ(3,795バーツ)でした!バンコク市内にショップが沢山あるので行ってみてください!

STORE LOCATIONS
SMILEYHOUND BY GREYHOUND

そして金曜日のリハーサルでNewくんが着てた上下もSMILEYHOUNDの親ブランド、GREYHOUNDのRAW CUT STRIPE PULLOVER SHIRTとDOUBLE KNEE PLEATED PANTSでした!

Newくんファンの貴女はレディースのラインで上下コーデして「ブランドおそろ」も良いかも。デザイン可愛いよ!次のバンコク旅行でSHOPへGO!

Homepage
GREYHOUND ORIGINAL

LIT Entertainment所属のbammPiXXiEが続けて出演。

bammにはPSYCHIC FEVERの小波津志さんとのコラボ曲「未来を描いて」がありますね。日本のファンの声援も目立ちました。

PiXXiEは観るの3回目なのにちゃんと観るのは初めて。アソークのターミナル21に買い物に行った時に無料ライブをやってるのに偶然出くわして、撮った写真がこれ。

そしてCat Expo 10のバックステージでLast Idol Thailandの取材をした時にステージ出演中だったのがPiXXiEで、撮った写真がこれ。

真上&真横過ぎて撮った意味なし!(笑)だから一回ちゃんと正面でフルステージ観たかったんです~。

Ingkho
Pimma
Mabelz

露出の高い衣装だけど青いギンガムチェックでセクシーに寄せ過ぎないようにしてる。この衣装デザインした人センスあるなぁー。

振付のしぐさひとつひとつがとってもキュート。過去2回もしっかり観とけば良かったなぁ(笑)。新曲「TOXIQUE」も披露してくれました!

今度タイのフェスやイベントでPiXXiE見かけたら絶対スルーしないぞ!

この後は水分補給したりトムヤム亜久津さんと合流して会場内を歩いてたらラジオのリスナーさんに声をかけられたり(ありがとうございます)しててステージから離れてましたが、写真だけは撮りました。

まず4MINUTES

Bas (4MINUTES)
Fuaiz (4MINUTES)
Bible (4MINUTES)
Jes (4MINUTES)

そしてメンズの靴(男達は足元)

昼間のファンミを終えて駆け付けた(らいいと思う)NipponBoyz

Luke Ishikawa (NipponBoyz)
Ryota (NipponBoyz)
Hideki (NipponBoyz)

この後サテライト会場で始まるMirrrに備えて移動するから、Indigoは遠くから撮って良しにしようと思っていたら客席の後ろに知った顔が。昨年大使館で会った、Serious Baconのマネージャーさんです。

「Indigoも私たちのレーベルだから」という彼女はスマホでステージを撮っています。
「OK!僕も取材エリアから写真を撮って後であなたに送るよ!」と約束してステージ前へ。

Blue (Indigo)
Donut (Indigo)
Kwan (Indigo)

Blueが弾くギターはスウェーデンのブランドStrandbergのSälen Jazz NX 6。ヘッドレスで裏が台形シェイプのネック、斜めに打たれたステンレス製フレットなど、先進的なスペックのギターです。価格は約35万円。

そしてDonutの弾くFender Jazzmasterには
・プリセットトーン回路をパーツ/配線ごと撤去
・ピックアップをDimarzio製ハムバッカーに交換
・ブリッジをギリシャの「Halon」製の3連ブラスサドルが載ったタイプ(かなり珍しい)に交換
という改造が施されていました。

Kwanが弾いていたのはYAMAHAのネイザン・イーストシグネイチャー5弦ベースBBNE2でした!

メンバー個々の演奏力が高くてドラマチックな展開の曲が続くのでついつい魅了されて、かなり時間ギリギリまで観て会場を後にしました。

ふぅ!これでタイフェス東京2025レポートも終了です。

僕は「細かすぎて伝わらない」ところがつい気になっちゃう人で、今回も大量の写真の中からどれをブログに載せようか選んでいるうちに「あれ?このギターのパーツちょっと変わってるな」とか「このコートのゴージのデザイン何これ?」となって調べまくっちゃいました。

だからメディア各社さんがタイフェス終了後に続々とアップするレポートにはスピードで敵わないんだけど、一番最後に僕のこういうおバカなブログ読んで改めてタイフェスのことを思い出してもらえたら良いな、と(更新が遅くてゴメン!と平謝りしながら)書いています。

「美は細部に宿る」という言葉の通り、あの日のステージでは見逃していた細かな部分には出演者や衣装デザイナーやスタッフたちの理想と努力が隠れていて、それをおろそかにしないからこそブランドのアンバサダーの依頼が舞い込んだり沢山のファンを魅了するんだろうな、と思っています。

僕の更新が遅いせいで来年のタイフェス東京まであと10ヶ月を切っておりますが(笑)、タイ大使館や実行委員会の皆さんとここ数年お会いする中で「みんなノッてるな」と感じるんです。コロナ禍が明けて代々木にタイフェスが戻ってきて、「次回は誰を呼ぼうか」とか「ここをこうしたらもっと良くなる」という話が風通し良く繰り広げられて、タイという国の魅力を伝えるのに夢中になっている。まさにこれこそ「推し活」です。

来年もきっと驚きの出演者たち、新しい視点からの文化紹介、楽しく過ごせる2日間が待ってるはずです!来年も皆で行こうね!

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