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旅の達人じゃなくても、住むみたいに過ごそう

コラム
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山麓園太郎です。サワディーカップ。

僕の住む街では、最後の砦だった「ほの国百貨店」が2020年3月で閉店することが決まって、とうとう「デパートがひとっつもない街」になるんです。1階のコスメ売り場の静かで気品ある華やかさや紳士服売り場の大人の男像を自らの立ち居振る舞いで表す販売員の方々、子供時代までさかのぼれば上階のレストラン街!おもちゃ売り場!地下の食品売り場の横でお菓子買ってもらった!とか、まぁ「特別な場所」ですよね。物の売り方買い方が変わったせいでデパートが苦戦、っていうニュース記事はある意味分かりやすいですが、景気が悪すぎて多様性と贅沢の粋が失われてるだけでしょ?っていう気もするんです。

一方タイ・バンコクでは市の中心部になると電車の駅ごとにデパートが3~4軒ずつあるので、僕はもはやバンコクが東京以上に「憧れの大都会」のイメージを具体化してくれていて大好きなんですが、好き過ぎてもう10回は行ってますけど一向にバンコクが分かりません。旅の達人なんて程遠い。

数日間の滞在だけで見える部分なんて、その場所のほんの一部。好き過ぎるから、無理に分かろうとせずに、観光客として敬意を忘れずに何度も訪れたい。それを続けるうちにふっと気が付く事があったら、それが本当の現地の表情なんだろうな・・・なんて言うとカッコ良過ぎてダメですね。白状すれば僕は地方都市出身の、上京して東京で10年を過ごしたけど銀座には一度も行く度胸と服が無かった都会コンプレックス持ちで、バンコクだって都会なんだけど言葉も通じずに観光客として扱われてるのが日本に比べれば気楽だ、っていうだけなんですよ。

最初は旅行会社のパックツアーでしたから王宮やワット・アルンといった観光スポットは一通り見て、その旅の終わりに文房具屋のレジ前でCD買ってタイポップスにハマったもんですから、それ以降は「アパートは中央線の三鷹のもうちょっと先なんだけどやっぱCD買うなら御茶ノ水のディスクユニオンまで行かないとね」みたいな気持ちでタイに通いました。

それを繰り返していると「CD買いたい!」っていうのが最大目的なんで、他の事は適当に済ますようになります。食事なんか最たるもんですね。宿の近所のコンビニで全然いい。で、デパートに行った時だけは高いレストランに入る(笑)。これってもう僕には子供~学生時代の再現に他ならなくて、すっかり旅のモチベーションになっています。

タイでマックスバリュが出してる、目玉焼きと豚肉のバジル炒めがおかずのコンビニ弁当。35バーツ(2019年11月のレートで約120円)

でもそこはほら外国ですから。コンビニだって置いてあるものが同じなようであちこち違ってて。サイゼリヤのテーブルで間違い探ししてるみたいな気持ちになりますね。緑茶だと思って買うお茶が大抵砂糖入りだとかね。

コンビニやスーパーマーケットで買える旅ごはんあれこれ

「困ったらカップ麺」。夜中に小腹が空いた時のために買っておきましょう。残ったら日本に持ち帰っておみやげに
ランチパックや缶コーヒーもタイのコンビニで見るとまた違った気分
特にオススメなのはジョーク(タイのお粥)。辛いタイ料理が続いて胃腸が疲れた時の朝食に
これはちょっとユニーク
こうやってペットボトルの口にはめて指で押すと・・・
部屋の無料のミネラルウォーターがオレンジジュースに!タイの暑さには水やお茶より、断然甘いジュースの方が効きます!
スナック菓子も深夜の強い味方。もちろんおみやげにも。ガパオ味のポテトチップスと、日本でもおなじみのタラ珍味
スーパーマーケットの食品売り場なら作りたてのフレッシュなメニューが安く買えます。これは味付けのさっぱりしたベトナム風春巻き
閉店間際になると、日本と同じように半額サービスになるお弁当やお惣菜も
山麓園太郎
山麓園太郎

ここぞ!っていう所ではもちろんガイドブックに載ってる名店でコース料理食べたら楽しいですけど、こうやって部屋食で浮かせたお金でタイマッサージでも受けて、また明日元気に観光に繰り出す!なんてのもいいですよね~。

一度だけ、コンドミニアムを借りて2週間滞在したこともあって、この時はプラカノンっていう、東京で例えると丁度「中央線の三鷹のもうちょっと先」みたいな所だったんですけど、引っ越してきたみたいな気持ちになってとてもワクワクしたんです。新しい場所に越した日ってアパートの周りを歩いて探検するじゃないですか。ホームセンター行ったりとか。

キッチンや洗濯機が付いた1Kでした

東京で暮らしてた頃を思い出しながらコップとか洗剤とか買って帰って来たんですけど、ここはタイだ、っていうのを思い知ったのはこの物干しハンガーを組み立てた時でした。

これ本当はバーが4本かかるはずなんですけど、穴あけ加工が雑過ぎてネジが入って行かないんです。そもそもそのネジも1個足りない。電車で2駅先のホームセンターから抱えて帰って来たので、なんかもう交換してもらいに行く気力も無くて、いきなりバー2本はゴミ捨て場に出したんですけど。元が750円位だし。これきっとタイの人は自分で穴あけ直すかなんかして使うんですよ。怒りもせずに。僕もずっこけはしたけど、笑っちゃって全然OKだったんです。日本では些細なことが大きなクレームになるから、逆にこのハンガーのおおらかさに救われたというか。

その一方、ゴミ袋の上から10cm位の所に長細いヒモが付いてて、これ何だ?と思ったら皆さんゴミ出しの時にこれで口を固く縛るんですね。そうすると生ゴミが匂わない。暑い国ならではのアイデア。

屋台・カフェ・近所の店(BTSプラカノン駅)

この件ですっかり気が楽になったので、翌日から毎朝ご近所探検に出かけました。住民票を移したつもりになって(笑)。

ガイドブックには「屋台は避ける」なんて書いてありますが、実は移動と慣れない食事で色々疲れてるのに旅先のテンションでつい挑戦しちゃってピー!っていうのが多いんじゃないでしょうか。

僕は幸い海外で食べ物と水にあたったことは無いですが、いくつか気を付けてはいます。
◎「なるべく出来立てを」・・・朝出た屋台で朝買う。夕方出た屋台で夕方買う。
◎「直感に従う」・・・見た目や厨房の中など、「大丈夫かな?」と不安に感じたら通り過ぎます。
◎「乳酸菌大事」・・・日本から乳酸菌の薬は持参して毎日飲みます。コンビニで日本じゃ売ってない巨大ヤクルト買うのもいいけど(笑)。

コンドミニアムの前の道路には毎朝屋台が出ます。ここで朝ごはんを買ってみましょう。

サテ(甘辛い豚肉の串焼き)1本10バーツ×2本。もち米5バーツ。合計25バーツ。日本円で90円。安っ!

夕方からはおやつ屋台も現れます。

カノム・クロック。一見たこ焼き(ネギも入ってるし)だけど、ココナッツミルクの風味が効いた米粉のお菓子。

沢山の人が屋台で朝ごはんを買って会社に出勤します。仕事が終わると、帰宅途中にテーブルのある屋台で食べて帰るか、コンビニでお弁当買って帰るみたい。あんまり自炊の習慣はないんです。パックツアーだと絶対案内してくれない現地のリアルごはん

次の日、駅と反対方向に向かうと路地裏に小さなカフェがありました。

シングルレーン・スペシャルティ・コーヒー

大通りの反対側にも小さなスーパーマーケットがあって、その前には夕方から開くハンバーガーショップがありました。

バーガー・ファクトリー

コンドミニアムの向かいは沖縄料理店です。日本語が恋しくなるとここで夕食を食べました。

沖縄食堂 金城

少し離れた所には同じオーナーが経営する「日本の洋食屋」があり、こちらも美味しかったです。

サムライダイナー
インテリアも見もの!
デパートの上のお店の味!

もし本当にこの街に住むことになったなら、きっとお気に入りの場所になったはずのお店ばかり。引っ越しっていうのは、仕事の都合だったりはたまた失恋だったりそれぞれ理由があって慌ただしいまま数日が過ぎるんだけど、1軒「ここ好きだな」って思えるお店がひとつ見つかってから、その街が突然新しい自分の居場所になるんですよね。

こうして「住むみたいに過ごす」のは、自分の居場所が曖昧になる、みたいな不思議なボンヤリ感のある脱力系旅スタイルですが、別にコンドミニアム借りて長期滞在しなくても簡単に実践できます。泊っているホテルの部屋を自分のアパートだと思い込んで、「今日は予定ないから近所の店でお昼食べて、帰りにコンビニ寄って引きこもろう」と独りごと言うだけです!

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