山麓 園太郎です。サワディーカップ!
僕、タイフェス東京で写真を撮る時には、夕方までに予備も含めてバッテリー殆ど使っちゃって、しかもメモリーカードも容量一杯になって取り替える位バカみたいに枚数撮るんです。
メディア各社のプロカメラマンの皆さんにはセンスも腕も敵わないので「数撃ちゃ当たる作戦」で、宿泊先のホテルに戻ってから失敗写真を削除してゆくと一気に半分の枚数になるんですけど、時々まぐれで良い写真が混ざってますからそれを「こんなの撮れましたからどうぞ」って公開するのがこのブログなんです。
で、メディアの場合は記事になる過程で当然読みやすいように掲載写真は5枚~10枚に厳選されるけど、僕のは個人ブログですから何枚載せても「多すぎるぞ!」とか怒る編集長がいなくて、「少ない時でも30枚」みたいなことになります。
しかも撮影中に「男は足元」「背中が語る」「指キレイ!」「良い生地使ってんなー」などの変な性癖が発動するからメディアでは絶対記事に載らないマニアック過ぎる瞬間が残るんですね。そりゃバッテリーも減るよね。
丁寧な取材とプロの撮った写真で美しく仕上がり、公開されるメディア各社さんの記事をビートルズの名盤だとするなら、僕のブログはその再発盤のおまけの、リハーサルテイクや未発表曲を収録したボーナスディスクのようなもんです。
今回のタイフェス東京2025レポートも、そんな仕上がりになりますので・・・目次を付けてジャンプできるようにしてますから、お好みでお目当ての箇所だけ楽しんでくだされば幸いです。
来ないと思ってた俳優さんが、リハーサルに現れた
今年は大使館でのウェルカムパーティーが開催されませんでした。GMMTVの俳優さんを中心にフェス開幕前からファンミーティングやスペシャルライブが多数組まれたので、開催しても出席できない人が多すぎて。
それでもやはり前乗りしてしまう僕。会場設営の様子を見るのも明日の予習です。福冨渉さんと(渋谷SUPER DOMMUNEのイベント以来)バッタリお会いしたりして。

強めの風が吹く中ステージの準備も進んでいますが、リハーサルが始まる気配はありません。
えーと、GLカップル2組はニューピアホールでファンミの最中で、Krist/Nanon/LYKNも渋谷ストリームホールでT-POP Showcase in Japanに出演中か・・・GMMTV組はたぶん誰も来ないな。
ソロで出演する俳優のHearthくんがリハーサルを始めましたが、例年よりずいぶん遅いスタートです。

BNK/CGM48はリハーサルを欠かしたことがないから絶対来るだろう。それだけ観たら帰ろう、とのんびり待っていると、集まっていた十数名のタイ沼らしき皆さんがざわつき始めました。あれ?

Singtoだ!
Tシャツは PLAY COMME des GARCONS のAZ-T118(¥10,800)、ベルトがCELINEのミディアム ダブルリングベルト/ジャカードテキスタイル&カーフスキン(¥51,700)です。
あっ!TayNewも来た!


イヤモニを付けて、スマホで歌詞を確認しながらの軽いリハですが、セットリストは一通りさらうみたい。それにしてもTayくんのファッション、情報量が多いな・・・。

まず羽織ってるのがANDERSSON BELLのNOAH PATCH CHECK SHIRTS atb1238m YELLOW(¥51,200)でしょ、中のTシャツはヒューマンメイドと五月女ケイ子さんのコラボで2025年の初売りアイテムとして出て速攻完売したSIDE B(¥9,680)で、ベルトループに下げてるのはLOEWEのフェルトとカーフスキンのレッサーパンダチャーム(¥62,700)だ。脱力系コーデなんだけど単価が高い(笑)!

Newくんのファッションは特定できず・・・判った人いたら教えて!上下とも凄く特徴のあるデザインだからすぐ見つかると思ったんだけどなぁ。
Newくんは見に来てたファンに手を振ったり、

飛行機にまで手を振ってました(笑)
※羽田空港に着陸する飛行機が会場付近をよく低空飛行してます

タイ沼の皆さんはこんな瞬間にときめいたりするかと思いますが


僕は靴が気になってしょうがないのでした(笑)

いやー、まさか過密スケジュールの中来てくれるとは思わなかった。ありがとうGMMTV!

続いてBNK/CGM48のリハーサルです。例年6人だったのが今年は12人。ステージ幅いっぱいにメンバーが並ぶと私服でも華やかに見えてきます。



明日は雨が早めに止みますように!と祈りながら会場を離れました。その後何組かの出演者が来てリハーサルに参加したようです。
初日開幕!Hearth Chindanai
Hearthくんのステージに間に合うように到着してタイティー飲んで準備OK。

航空会社のブースには必ず挨拶に行きます。タイに行く時必ず乗る乗り物だからね。


Hearthくんのステージ。1曲目にThe Parkinsonの「Dear Friend」歌ってくれた!

続く「AS YEARS GOES BYS. ablankpage x EDWIN」のファッションショーにも出演。189cmの長身はモデルさんと並んでも目立っていました。


GMMTV : Namtan Film
会場でのタイ料理購入を完全にあきらめて(バッグにはペットボトルのジュースとコンビニで買ったどら焼きが入ってる)ステージ撮影に集中する事にします。いきなり人気GLカップルの登場だもの。Filmは「The Three Gentle Bros.」でGunくんの相手役ウィウを演じてたから知ってたけどNamtanについてはなんにも知らないのです。が、出てきた瞬間ボーッとなっちゃった。

かかかかか可愛い!もちろんFilmも・・・

ウィウがー!ウィウが目の前にいるー!こりゃもうPlutoも観るしかないのか・・・。こうして2人が並んで見つめ合ったりしながら歌うのを間近で見ていると、GLについて何も知らない僕でもストーリーの一端がこのステージに流れているのを感じます。少し写真を続けましょう。











でね、タイドラマ歴がほぼ無い僕なんかがGMMのGLやBLについて浅い理解でカッコつけて書こうとしてはいかんわけで、ひたすら写真を載せればタイ沼の先輩の皆さんはそれぞれ自分の想いと結び付けて見てくれるでしょうけれど、当日どんなステージだったのかもう少し詳しく伝わるといいなぁと思ってたら、いましたよ最適なメディアさんが。同じ取材エリアに。2月から情報発信を始めたばかりの新しいメディアThaiNowさんです。取材中に名刺交換しちゃったもの。このNamtan Filmのステージを見事にレポートしてくれてるからこれ貼れば完璧だ。

大助かりだ。後でKrist Singtoのところにも貼ろう(笑)
GMMTV : LYKN
デビュー直後のタイフェス2023出演の頃の緊張した表情はもうありません。翌日はタイで仕事(!)という忙しさだけど、それだけ凄い経験値の積み上げ方をしてるとも言えます。自信にあふれたステージは、「LYKNの樹」がしっかり根を張って、瑞々しい枝葉を世界へ伸ばしてゆくようでした。







でもどんな樹も、水と土と光がなければ育たない。土はRISER MUSICだと思うけど、水と光を絶やすことなく与えて見守ってきたのは間違いなくLYKYOUの皆さんですね。客席のファンも身に付けてたに違いないこれが、メンバーのものと共鳴してるようでしたよ!




そしてボーイズの靴が気になり始める(笑)。男は足元!



意外とシャッターチャンスが無い!NutくんとHongくん推しの人ごめん!Williamくんの足元もう一丁!




いつか日本で1日まるまるプライベートタイムが楽しめたらいいね!ありがとうLYKN!
GMMTV : Krist Singto
お待たせ!ついにタイフェス東京に2人が揃ったよ!
2年前ここでSingtoを撮った時には「あー、相方の人はいないんだねー」くらいの把握の仕方でしたが、もちろん今は共演が叶わなかった理由も知ってますから、後ろにいるファンの皆さんに感情移入しちゃって一緒に感動してました。















Kristくんのサングラスが取材エリアからだと光ってしまい撮りにくかったけど、ズームで寄っていくと観客席がしっかり反射していて「あぁ、これが今Kristくんが見てる風景なんだ。こんなに沢山のファンを見て歌ってるんだな」と思いました。

もちろん外してもらってもイケメンであることに変わりはない(笑)

ベルトはCELINE。ラージ トリオンフベルト ヴィンテージカーフスキン(¥99,000)ではないかと。





途中の写真撮影タイムで2人が客席を背に座ろうとするのを見て、改めて「やっと揃ってタイフェス東京に出られたんだね」と思いました。KristもSingtoも個性のある俳優さんでそれぞれ魅力的だけど、1+1は2じゃない。運命的に波長が合う人同士は足し算がおかしくなる。1+1=300!



これはイベントの中だけで考えたら単なるSNS投稿用の記念撮影ですが、ファンにとっては2年前叶わなかった夢が実現した瞬間の記録です。この日を待ち望んだ沢山のファンを背に、ファンと同じ方を向いて2人が見つめるもの。それはカメラのレンズのその向こう、KristとSingtoの未来。
「待たせてごめんね。新しい僕たちの世界へ連れて行くから、ついてきてくれる?」
背中で語れる男って、いいよね!





そしてThaiNowさんの記事をまた貼る。ここまでの僕の写真は全部この記事のおまけです!(笑)

BNK/CGM48
出番を直前に控えたBNK48/CGM48の12人はタイフェス東京の垂れ幕の前でメディア用の写真撮影に応じ、ステージへと向かってゆきました。衣装可愛い!

昨年はイヤモニ+ヘッドセットマイクを使ってたけど今年はハンドマイクでのパフォーマンス。イヤモニはどうしても受信機と配線が目立っちゃうから、特にカワイイ系の衣装の時は無い方が良いですね!

12人のうちBNK48のHoop、CGM48のChampoo、Kaning、Nenie、Sitaは昨年に続いての出演。BNK48のL、Popperは2023年に出演。タイフェス東京初出演はBNK48のGrace、Jew、Neen、Pancake、Yoghurtの5人です。









12人でのステージは本当に賑やかで、6+6=48でこちらも足し算がおかしくなっています(笑)。

いつ見てもAKBグループの衣装は素敵です。特にカワイイ系に寄せた時は最強で、女の子が子供の頃ノートに夢中で描いたファッション画が実際の衣装になってそこにある。加えてメンバー毎にフィッティングされて、丁寧な縫製で髪飾りやボタンの細部まで隙がない。こうしてアップでどんな角度から撮っても見事でしょ?



どうしても男性からの視点で捉えられがちなアイドルの衣装ですけど、AKB48グループに関しては圧倒的に「女の子が思うカワイイ」がギュっと詰まってる気がします。こうして代々木に立つ彼女たちがBNK/CGM48を目指したのも「他のアイドルグループを凌駕する、最高にカワイイ衣装」を保証してくれる一流ブランドだからじゃないでしょうか。

MC中に日本語を忘れちゃったKaningがステージ袖に駆けていって、いずりな(伊豆田莉奈)から教わって言い直したり、


手首のリボンがほどけちゃってメンバー同士で結び合ったりするシーンもファンは温かく見守り、


「恋するフォーチュンクッキー」や「ヘビーローテーション」など日本での知名度が高い曲でセットリストを締め括る選曲もさすが!



初出演のメンバーを出演経験のあるメンバーが支え、12人全員が先輩の日本人メンバー大久保美織さんと伊豆田莉奈さんに支えられての温かなステージでした(この2人がいなかったら今みたいにBNK/CGM48はビッグになってないと思う)。
アイドルが僕たちに向けてくれる笑顔ってやっぱり特別です!ありがとう!

ステージ裏は大渋滞。Benz Kaokhwanにドキドキ
大久保さんと伊豆田さんの横ではScrubbの2人がインタビューを受けています。僕に気が付いたBallさんがニコッと微笑んでくれました。Cat Expoで会ったのを覚えててくれたみたい。まぁ僕は覚えやすい髪型だからね(笑)

今回のタイフェスではステージ周辺の混雑緩和のため、このステージ裏の外周に沿って仮設トイレ方面へ行けるようになっていて、警備員とカラーコーンとポールで仕切られてはいるんだけどこうしたインタビューやメディアの撮影風景、LYKNのご帰宅などが丸見え。偶然通りがかった人はラッキーでした。
後ろのテントではBenz Kaokhwanが出演前の準備をしています。日本でのプロモーション展開を計画している事務所のスタッフに日本人の方がいたのでご挨拶して、本人に会わせてもらいました。
タイフェス東京2025の中で個人的に一番サプライズだったのが彼女の出演なので嬉しい!ラジオで曲を紹介したことを伝えました。

彼女は自らレーベルを設立したので社長としての顔も持っています。スタッフが撮影する写真1枚1枚をもれなくチェックして指示を出している。所属アーティスト(つまり本人ですが)のイメージ戦略も完璧です。僕も気を引き締めて写真撮らなきゃ!と思ってステージへ向かいました。




バンド編成でライブ用にアレンジされた6曲を次々繰り出すステージ運び、表情も仕草も「魅せる」に徹したプロフェッショナルなもの。
Benzは今回期待の新星として紹介されましたが子供時代に歌手デビューを果たしていて、2020年にはガールズグループTERRAの一員としてヴォーカルとラップを担当していました。
日本での初のパフォーマンスでこれほど完成度の高いショーを披露できたのもその豊富なキャリアゆえです。そしてそれだけではありません。このタイフェス東京2025で「タイらしいセクシー枠」を(PiXXiEが少し近い線だったけど)たったひとりで担ったのが彼女なのです。

例えば日本の地下アイドルがファンと築く、限りなく疑似恋愛に近い「密室感のあるパーソナルな繋がり」に対して、タイではルークトゥンのステージなどで見られる「公の場でのお色気」がお祭りムードの中で楽しまれています。衣装の露出度は高いし踊りも腰を前後に振ったりするエロティックなものだけど、「私でドキドキした後は、家に帰って恋人と仲良くしてね」というスタンス。
タイフェスの出演者も2010年代とは様変わりして、ルークトゥン歌手の出演は少なくなりました。しかし本国タイでルークトゥンの人気が下降してるわけではない。今も大人気です。僕はBenzがそんな「タイらしいエンタメ」をT-POP側からの解釈として、新しい形で見せてくれたと感じています。

タイフェスでも披露した「RIPE」のMusic Videoを日本語字幕に設定して観てもらうとその感じが伝わるんじゃないかな。この曲の制作陣がNeko JumpやKiss Me Fiveで2010年代ヒットチャートをセクシーに彩ったKamikazeレーベル出身者であることも含めて。
そして来日中に撮影した映像で同曲の日本語versionも出たからこちらもチェックですよ~!
初日の大ボーナス、Scrubbのフルライブ!
この日、BNK/CGM48の後に出演予定だったムエタイ選手が来日できないハプニングがあり、急遽Benz Kaokhwanが続けてステージを務めたんですが、続けてScrubbのステージセッティングが始まりました。



直前までサプライズ扱いだった、30分のミニステージだから、2人+サポートキーボードのMillie Snowちゃんというアコースティックセットじゃないかと予想してたら・・・
うわー!まさかのフルバンド編成!




客席の皆さんには2getherのあのシーンが・・・と思いながら僕も代々木でScrubb観てる幸せにひたりました。







そして日没が迫りステージも客席もロマンティックな夕暮れの陰に包まれていきます。




気が付けば予定の30分なんてとっくに超えて演奏が続いています。タイムテーブルに空いた穴をScrubbが埋めてくれるなんて!色んな意味でMagic Hourだよ!


最後の曲「Close」でMuayさんが客席へ!

そしてBallさんがギターを高く掲げたので、またあの有名な「100万円超えのギターを放り投げる」パフォーマンスなのか?!とハラハラしていたら、

なんと客席からひとりの男性をステージに引っ張り上げてギターを渡し、モニタースピーカーに足を乗せるよう指示して演奏を締め括らせました。こんなことってあり?


この男性、仕込みではなく、たまたま前の方にいた一般の人です。ご本人からの貴重な証言を得ております(笑)
ギタリストのBallさんが近くに来て、周囲の女性たちが手を伸ばしていたので「ピックがもらえるのかも」と思って、遅れて手を伸ばしたら指をさされ、その指で「ステージに上がれ」と指示してBallさんがすぐにステージ中央に戻っていったので、なにが起きるのかもわからずにとにかく腹をくくることだけ決めて急いでステージに上がって、あの一連のできごとが起きました。
ライブ中にBallさんが近くに来てもぼくよりもやや遠くのほうを見ている感じで、目が合う感覚はなかったので、本当になんの予兆もないできごとでした。
Ballさんと握手した時に、お互いの手の間にピックがはさまるかたちだったわけですが、回収されなかったのでそのままぼくの手に残りました。(ご本人談)
Scrubbを観るのも初めてだった彼はこの後オフィシャルショップに駆け込んで、ScrubbTシャツをこの日の記念に買い、帰りの電車で座っているうちに、ことの大きさに腰が抜けてしまったそうです!
こうしてタイフェス東京2025初日は、ほぼ1時間に及ぶScrubbのサービス満点なパフォーマンスで幕を閉じました。
さて、この後2日目のレポートが残っておりますが、僕この後タイで「Cat T-Shirt」
(2025年6月21・22日にクイーン・シリキット国際会議場で開催される、Cat Expoの派生イベント。限定デザインのTシャツ販売など物販に重点がおかれ、ステージ数は少ないが今回は4EVEやATLAS、SCRUBB、Phuwinらが出演)
に参加するので、タイフェス東京2日目の記事執筆は帰国後になります。よろしくお願いします!
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