タイ沼さんとタイに行く、タイ沼じゃない人に

タイあれこれ

山麓 園太郎です。サワディーカップ。

Xでタイ沼の皆さんをフォローしていると、推し活タイ旅行の前に家族会議に臨む方を時々見かけます。

数日家を空けてタイに行くわけですからご家族の了承は必要でしょうが、問題になるのは「君・・・この前行ったばかりじゃないか」という指摘が入ったりする場合です。

既に押し活に一定の理解は得られてるとしても、やはりこうした言葉は堪えますよね。

旅費が家計に与える影響が議題なら僕が口をはさむ訳には参りませんが、「いつも君ばっかり楽しんでて!」みたいな理由だったらちょっと待ってください。

一緒にタイに行って、あなたが推し活してる間、お連れさんは特にする事もない?足マッサージでも受けた後ホテルに帰ってゴロゴロするですって?

もったいない!お連れさんにはお連れさんの楽しみがしっかり存在すれば、お互い別行動の旅を満喫できるし「いいよ行っておいで。その代わりおみやげにアレ買ってきてよ」とソロ旅への理解も深まろうってもんです。

男性目線で挙げていきますから、ぜひお連れさんに「こんなのあるよ。どう?」って紹介してみてください。

いささかステレオタイプな物言いになるのをお許し願いたいですが、例えば「ガンプラ」。男子ってこういうのが好きなんでしょ?というものの筆頭です。

お連れさんがガンダムやフィギュア好きなら、「バンコク ホビーショップ」の検索結果を見せるだけで目の色が変わるでしょう。ショッピングセンターや地下鉄の駅のモールなど、市内あちこちにあります。

これは地下鉄MRT・ラマ9世駅内のメトロモールにある「MS-NEWGEN」。
「どのMSが一番好き?」とタイのガンダムファンと盛り上がったり、お互い自宅に飾ってあるガンプラ作例写真を見せ合ったりして交流できるはず。

クルマやバイク、カメラやゲーム、アイドル。趣味の世界は、海外にも同じ趣味の仲間がいます。タイの仲間と出会い、同じ趣味で盛り上がってみましょう。

このラマ9世駅周辺は見どころ多数のエリア。そのまま駅直結のショッピングモール「フォーチュンタウン」に。

地下と1Fは主にレストランやフードコートですが、上の階はカメラやPC、オーディオ機器のショップが軒を連ねる趣味の世界。僕は前回うっかり一眼レフの予備バッテリーをスーツケースに入れてたせいで乗換の広州空港で没収されてしまい、ここで購入して無事にPhuwinくんの写真が撮れました(笑)

3FにはCD/レコードショップ多数。当時カセットやCDで発売されていた90年代T-POP名盤の再発レコードや中古CDが見つかります。僕が買ったのはこれ。↓

上の3枚はScrubb。しかも左の「SSSSS..!」は貴重な初回プレスです。これで僕はScrubbのCD全コレクションが完了しました。下の3枚もめったに出会えないもの。

お店ごとに品揃えが違いますから、ゆっくり見て回るとあっという間に1時間半は経っています。

音楽好きなお連れさんなら、こんなワゴンセールも楽しめるはずです。↓

わざわざタイに来てB’zの中古CDを500円で買うかどうかは別として、これらのCDがどうしてここタイに辿り着いたのか?元の持ち主を想像しながら1枚ずつめくっていくのはいかがでしょう。

そしてこのフォーチュンタウンの裏手には食堂やマッサージ店が多くあって、タイの日常を身近に感じられます。

もし夕方以降ラマ9世駅に来たなら、隣のタイ文化センター駅に「ジョッドフェアーズ・ナイトマーケット・ラチャダー」があるのでタイの夜市も楽しめますよ!

※写真は移転前、ラマ9世駅近くで営業していた2024年のものです

マッサージ
名物料理
クラフトビール
軽食各種
本場イサーン料理も

続いてはTシャツ。日本男性にとって「ユニクロで買ったはいいが高確率で同じTシャツの人に出くわす」「結局ジーンズショップかブランド物に収まりがち」問題は切実です。しかし旅先で気が緩んで、うっかり「アイラブバンコク」や「象さん」柄に手を出したところで部屋着にしかなりません。日本で着て街に出てこそTシャツ。バンコクで見つけたいのは例えば「音楽モチーフや、シャレが効いてて笑えるやつ」。

MBKセンター、プラチナム・ファッションモール、ターミナル21がこの手の宝庫です。アイラブバンコクに紛れてこういうのが必ずある。例えばこれはターミナル21の英国フロアで。↓

もっとベタなので良ければこういうロックTシャツも簡単に見つかります。これはMBKセンター。↓

どう見ても許諾は取ってなさそうなのが気になりますが、そこはビートルズのリマスターCDを買ってアーティストにお金落とすなどして埋め合わせましょう。

露店すら侮れません。駅の構内で営業してる露店でBen Shermanの古着を発見。新品同様のコンディションで700円位でした。

この他、サイアムセンターにはタイの若手デザイナーのショップが沢山入っていてシャツやジャケットに日本とは違うタイのセンスが炸裂しています。

なお、お連れさんがアニメや萌えカルチャー大好きだったらMBKセンターにもう一回戻りましょう。あなたの推し活の終了時間を告げて、7Fのアニメイト・バンコク店かメイドカフェ「めいどりーみん」の前に置き去りにすればよろしい(笑)
日本発のカルチャーがタイでローカライズされてる様を体験するのもまた楽し、です。

旅先で空腹になり、己の直感を信じて知らない店に飛び込み熟考の末に料理を頼む。「孤独のグルメ」の根幹であるこの行為をタイで実行してみましょう。「ココイチ」など日本のチェーン店にもタイオリジナルのメニューがあります。

日本食が広く親しまれているので、例えばラーメンのお店で日本との違いを確かめながら食べたり、タイ料理のお店で、メニューにスマホをかざして翻訳しながら注文を考えたり。

お腹が弱いから屋台めしに挑戦するのはちょっと心配・・・なんて人は冷房の効いた地下鉄駅構内のテイクアウトショップへ。売ってるものは屋台と変わりません。

MRTペッブリー駅のメトロモールにて。店名はベトナムだけどタイ料理も売ってます

「タイでアイスバーを買う」のもどうでしょう。暑い街歩き中にコンビニに入ったりして。

・・・日本だったら不良品として弾かれそうなレベルの出来だ!酷い!(笑)でもそれも許せる気分になってくるのがタイ。コンビニでお弁当買ってホテルの部屋で食べるのもあり。日本と同様、レジでレンチンしてもらえます。

タイのセブンイレブンにて
カニチャーハン!
このホットサンドも美味しい!
おにぎりも良いですよね

ポテチとパンと豆乳、というのも夜中にお腹空いた時助かるセット。カスタードクリームの代わりにパンダンリーフ使ったクリームパン美味しい!

スナック菓子とお酒を買い込んでおいて、土曜の朝から部屋飲みするのもちょっと良いです。その時間はTVで日本アニメやってるしね。

お連れさんは普段メンズビオレやギャツビーなどの洗顔フォームやシャンプーを使われてると思いますが、日本でドラッグストアに並ぶものは女性用に比べて目移りする程の種類はなくて、いつも同じのを選びがち。

これがタイに行くと見るもの全てが目新しくて男でも色々試したくなります。洗顔フォームは入門に最適です。パッケージ見れば大体想像がつきますから。

これはタイのブランドではなくて、Garnierというフランスの会社が生産してるメンズラインです。しかし蒸し暑く、紫外線が強いタイで絶大なシェアを誇るこれは、今やタイ同様に暑い日本の夏にこそ必要な洗顔フォームでは?オイリー肌向けのこの2つ、似ていますが左は活性炭入り、右はクールな清涼感のメントール入りです。↑

↑左はニキビ予防用。真ん中はなんと、わさび成分配合。わさびの殺菌力を期待してのものでしょう。色はチューブわさび(笑)。開けたら鼻にツーン!みたいなことはさすがに無いですが、使ってて目に入るとしばらく悶絶する位にはしっかりわさびが入ってます。
右はレディースラインでビタミンC配合。日本でメラノCC買えば良い話ですが、ホテルの備品に普段期待しない僕は旅先でもきちんとしたものを使いたいし、でも日本から持って行きたくもない。そこで着いた早々BootsWatson’sに駆け込んで滞在中のアメニティを買い込み、使い残りは持って帰ってきます。

日本は不景気のせいで「ステルス値上げ」が横行して、食べ物だけじゃなくシェービングクリームも水っぽい使用感に変わったりして、だから今はタイで買ってくるものに信頼を寄せています。お風呂場や洗面化粧台に置くものをタイで揃えるとなんか落ち着きます。毎朝毎晩タイ成分をちょっぴり補給する感じです。

↑ホワイトニング成分配合量が日本に比べて多い歯磨き、お泊り用の歯磨きと美容液ゲル、アルガンオイル配合のヘア用ベビーパウダー。さらにシャンプーやボディソープまで買い始めると、帰りの荷物はこんなので埋め尽くされるようになりますが・・・↓

これらは帰国後数か月に渡って使えて、その度にタイを思い出します。幸せ持続型自分みやげと言えるでしょう。

歯磨きやシャンプーまで買うようになると、商品パッケージに男性タレントが多く起用されてるのに気づきました。タイは見た目で人が判断されますから、確かに身だしなみには女性も男性も気を使っていそうです。

ちょうどタイ大使館にお呼ばれしたりメディアに出る機会が増え、顔を見られる事に対して自分でも気になり始めたタイミングでした。うちの社長に「眉・・・書いてみようかなぁ」と言うと、元化粧品メーカーの美容部員で、コスメコンシェルジュの資格まで取った社長がメーカーの眉メイク研修動画を見せてくれました。うわ分かりやすい!

そしてタイのビッグCの中の大きなコスメ売り場でアイブロウパウダーからスタート。

次はシミです。男性は問題に対して原因を元から断とうとする傾向があるので、ついハイチオールCとか買いがちです。これ飲んでメラニンが無くなったら勝ち、みたいな。だから社長からコンシーラーの話を聞いた時は目からウロコでした。

「塗りつぶしちゃえばいいのか!」

これで色気づいた僕は「ファンデーションも・・・買ってみようかなぁ」と、タイ帰国1ヶ月後にはイオンモールの大きなコスメショップで社長のレクチャーを受けながら見て回り、肌診断を受け、カウンターで美容部員さんから初ファンデーションを塗られていたのでした。ターバンもメイクスポンジも人生初だよ!

これ以来社長の買い物に付き合う際にコスメ売り場に立ち入るようになり、女性がメイクにかける労力と時間とお金に感嘆しつつ、自分が楽器屋でギター見てる時と気持ち的には共通なので「わかりみ~」などとつぶやいています。同じリップでも番号が違うと印象が全く変わるし、新製品は試す義務がある。そういう事だったのか!

コスメデビューまで行かなくても、タイのドラッグストアには滞在中あると便利な商品があれこれ並んでいて、「要るものはタイに着いたら買えばいいや」と思っちゃいます。

汗拭きシート
マウスウォッシュ

一方「シェーバーはジレットばっかりでシックが無い」「ヘアリキッドやポマードは豊富なのにヘアトニックが見つからない」など、タイの不思議ポイントも感じるでしょう。

「ホームセンター」も男子が好きな場所です。カー用品や工具、生活家電が適度に揃ってて、買って帰るとQOLが上がると錯覚する(笑)

さすがにかさばるからタイで買って日本に持ち帰るような事はないですが、見てるだけでも楽しいです。エカマイの「Home Pro」が有名ですが、市内各所にあるビッグCでも気分は味わえます。

セントラルワールド向かいのビッグC
これでジャスミンライス炊くのか~
プラスチック製セラドン柄。我が家ではラーメン用に使ってます
besicoはビッグCのオリジナルブランド。食器・雑貨・衣服までお手頃価格で揃う
コメが安くてうらやましいぞ!
タイ限定?キューピーのチェダーチーズとトリュフのマヨネーズだ!

ばらまき用のお菓子も選び放題。店内BGMが日本みたいにチープな打ち込みカバーじゃなく本人で洋楽やT-POPがかかってるのも居心地良好。

Winくん見てる時に偶然Winくんの歌がBGMで流れたりする

ビッグCに来たら飲料コーナーにもぜひ。缶コーヒーひとつとっても、日本にないものがあるし、タイにいる間だけ不思議と飲みたくなるドリンク満載です。

カルディでも買えるけど、タイで飲むと甘さが丁度良く感じる(笑)

また、ショッピングモール内では自販機に出会う事も。試しに買いましょう(笑)。あの小っちゃい1バーツコインが使えるから財布の中もスッキリだ!

ビッグCで忙しく品出し作業をする従業員の人。日本のスーパーと一見変わりませんが、タイの人の働き方、よく買うもの、毎日の習慣は日本と色々違うはずです。

学校で教わる「東南アジア=開発途上国」のイメージが皆さんも強いかもしれません。僕もそうだったから、初めてのタイ旅行でバンコクの都会っぷりにびっくらこいたんです。

確かに歩道の舗装は日本の方が格段に綺麗だけど。
タイにだって色々な格差や政治の問題があるのは知っているけど。
でも、もはやタイは学校で習った時のような、まるで時代遅れみたいな、そんな国じゃない。

豆乳売り場にラクタソイを陳列してる、メーカーからの派遣の人。おみやげに6本パックを買おうとしてる僕らに気が付いてどいてくれたので、「日本から来ました。ラクタソイが美味しくて大好きです」と言うと「オー、コップンカップ!」と満面の笑顔でお礼を言ってくれました。

愛社精神もあるだろうけど、何だか毎日がほんのり幸せそうなラクタソイの人の笑顔

日本で酷いニュースと高い値札ばかり目にしている僕にはまぶしかったです。

タイドラマとT-POP。
これらのタイカルチャーは、タイの「日常の暮らし」の中から生まれます。毎朝起きて学校や仕事に行き、恋をして笑ったり泣いたりする。日本と同じ「日常」の中のちょっとした違いがドラマや音楽にはタイと日本の違いとして現れる。

その違いに気付く度に、タイが好きな理由がひとつ増えるような気がします。

僕がタイで映画館に入ったのは、RCAの中にある小さいシアターでBNK48のドキュメント映画を観た1回だけですが、あちこちに立派なシネコンがあります。このシネコンで日本映画を観るのがお得過ぎて熱いらしい。「ガジェット通信」さんのこの記事を読んで僕も気になっています。
日本のアニメや「8番出口」などの実写作品があちこちで上映されるタイと、タイ映画の上映館を探すのに苦労する日本・・・タイ映画がもっと知られて盛り上がるといいなぁ。
じゃ、これから社長と「LOVE SONG」を観に映画館に行ってきます!

もしタイに行って日本映画が上映されていたら観るべき3つの理由|ガジェット通信 GetNews
もしタイに行って日本映画が上映されていたら観るべき3つの理由

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