山麓 園太郎です。サワディーカップ。
母の葬儀後もずっと忙しく、年末年始でじっくり読もうと買っておいた雑誌や本がそのまま「積ん読」になってしまいまして、最近ようやくBRUTUSのアイドル特集号など読んでるんですがこれは凄い熱量で良い特集ですねー。

僕はアイドルが大好きですが決してアイドルに詳しい訳ではありませんから、昭和・平成の時代とは大きく変容した今のアイドルシーンやアイドル自身が持つアイドル感を学べるこの号はとても貴重でした。サンキューBRUTUS。
Cat Expo 12のレポート第2回は、前半をそんな日本のアイドルを愛するタイの地下アイドルの皆さん、後半をNanonくんやPERSESなどカッコいい皆さんでお送りします。
RaiƒY(ライフィー)

RaiƒY(ライフィー)は2025年9月デビュー。メンバー6人中「学業に専念する」などの理由で2人が休業中で、この日ブースにいたのはDear(ディア)、Chicha(チチャ)、Pimmuu(ピム)、Chirin(チリン)の4名。このCat Expo後はサポートメンバーとしてCynthia(シンシア)を迎えて2026年4月まで活動、Cynthiaの契約が終了する4月末からは新メンバーFuyune(フユネ)が加わります。
・・・という情報は帰国してからSNSなどをたどって調べたもので、この時は写真撮った後でグループ名を聞いて「OK、YouTubeとかチェックしますねー」とバイバイしただけなんですけど。

タイに行くと結構な割合でコスプレイベントに出くわしますが、彼女たちもコスプレ系のイベントへの出演が多いようです。これはCat Expo後の12月の、サポートメンバーCynthiaも出演したステージですが・・・↓
セットリストがアリアナ・グランデの「Santa Tell Me」/彼女たちのデビュー曲「2get-ta! 」(何気にメロディーが綺麗で名曲です)/そして超ときめき♡宣伝部の「LOVEイヤイヤ期」ってのに驚きました。「LOVEイヤイヤ期」、そのまま日本語で歌えるんだ?!
「日本式アイドル」という呼び名だけだとブームに乗った単一的なイメージのように思われがちだけど、彼女たちの中には日本のカルチャーや日本語がこれほど深く浸透しているんですね。
RaiƒYのメンバーはそれぞれ「光の妖精」「平和の妖精」といった具合に、何かを司る妖精の肩書きを持っています。
日本語の歌詞も交えながら「心が折れそうな日には、私たち妖精がそばにいて、 毎日を乗り越えられるよう力を貸すよ。 あなたの人生には意味があるから。」と歌われる「2get-ta!」。彼女たちの日本に対する愛情に、ぜひ現地で触れてみてください。タイのコスプレイベントについては、この「PropsOps」というサイトが詳しいです!

そしてRaiƒYと同じブースだけど僕がタイミング合わずに見かけなかったもうひとつのアイドルグループがPROCESSA(プロセッサー)。こちらは一転してロック系です。タイのバンドSexual Harasserの曲をカバーしてたりデビュー曲Music Videoに冒頭きついシーンがあるなど諸般の事情であえてリンクは貼らないけれど、AKIRA-KURØとか好きな方は気に入るはず。グループ名で検索してみてください。
Parallella(パラレルラ)

Parallella(パラレルラ)は2023年11月デビュー。メンバー6人中Liew(リーウ)とTsuki(つき)とBear(ベアー)はブースを離席していて不在。Cat Expo後の2025年12月末でTsukiは卒業して、Beliefは2026年1月から3月末まで仕事の都合によりアイドル活動休止、Paperは4月末付で契約終了のため卒業、2026年に入って研究生にArin(アーリン)、Reru(レル)、Anya(アンヤー)が加入・・・と、タイのアイドルあるあるですけどメンバーの休業/卒業/新加入が頻繁で、動向を追うのはなかなか大変です。
このデビュー曲「Parallel Lines」、Snow Manの向井くん主演のタイドラマ「DATING GAME 口説いてもいいですか、ボス!?」の挿入歌「Best Girlfriend」を手掛けたPrapawis SupparattanapanとChanon Ratanawirojがそれぞれ作詞とミックス&マスタリングを担当しています。
さて、ここで最初の写真に戻ってみましょう。僕がフラフラとブースに引き寄せられたのはこれを見たからでした。

タイの宝くじ!(を模したアイドルくじ)
街角でよく見かけても住んでなきゃ買わないじゃないですか宝くじ。本物そっくりに作ってあってね、ついに買う時が来た!と(笑)。
お金を払って、番号を選んで剥がすと、メンバーが口でドラムロールをしながら抽選をしてくれて、フォトセットランダム2枚が当たりました。

BearとPaperのフォトが1枚づつ。

「日本から来たラジオDJです~」と名刺を渡すと僕の写真(SNSのアイコンになってるやつ)を見て日本語で「かっこいいー!」とお世辞を言ってくれたのでタイ語で「ローマークマイ?マイローマーク!(かっこいいって?いやいや全然かっこよくないよ!)」と返して、こりゃやっぱり日本好きそうだなと思ったので訊いてみました。
「タイのアイドルの子たちは皆日本のアイドルがカワイイって言うけど、例えばK-POPのアイドルと比べて日本のアイドルを特別だって感じるのはどんなところなの?」
すると「衣装とか色々な部分で、メンバーそれぞれの個性が大切にされてるところです!」という答えが返ってきました。
確かにK-POPアイドルはメンバーごとの個性よりもグループトータルでのパフォーマンスが表現として前面に出てる気はする。画一的だとは思わないけど。
そして記事冒頭に挙げたBRUTUSの特集で詳しく取り上げられているように、日本アイドルは衣装ひとつとっても各メンバーに合わせて袖の丈などのディテールを個別に調整したり、パーツのデザインを変えていたりする。メンバーカラーが設定されていて「オキニ」を見つけやすくなってるし(起源はセーラームーンにあるんじゃないかと思うけど)、布ばかりじゃなくて3Dプリンターで造形したパーツを縫い付けたりと細部へのこだわりが凄い。
一世代前の「男性から見た可愛らしさ」を脱却して「自分らしく可愛く」を突き進む日本アイドル。タイのアイドルたちもそこを敏感に感じとり、「Kawaiiの最先端」として憧れているようです。
Nanon
ATLASの登場するCM映像をバックにステージの準備が進んでいます。いよいよNanonくんの出演時間。

今回観客の数はやや少なめ。ステージへの道筋が複雑で(水路を挟んでて、道に迷いやすい)道中では数々の飲食が誘惑する夜7時のため「ついでにNanonくんも観てみようかな~」というライト層が脱落しちゃった感じ。もちろん生粋のNanonファンは遅れずに到着してますから熱狂度は昨年同様です。




よーし靴も撮った!(男は足元)
WONDER NOAHのHigh-Top Lace-Up Sneakers(WN23294・¥30,800)のようです。


腕時計はMM6 Maison MargielaとTIMEXコラボのT80のように見えますが特定には至りませんでした。





ทำไมต้องเป็นฉัน (WHY ALWAYS ME?)ではゲストにMAIYARAPが登場。彼が出てきた時も歓声が凄かったです。



歌い終わるとガッチリ握手からのハグとDap(ラッパー同士が行なう手による挨拶)。連続写真でどうぞ!











続けてMAIYARAP x THREE MAN DOWNのヒット曲「เก็บไว้ในใจไม่พอ」も披露。Nanonくん、終演後には会場内のMAIYARAPブースにも立ち寄ったそうです・・・

・・・ってちょっと待って!これ通りすがりに「あーさっきのラッパーの人だー」って撮った写真だけど後ろ姿で写り込んでるのNanonくんじゃん!今気が付いたよ!(笑)
Nanonくんと物販エリアですれ違う、これがCat Expo。皆さんも来年ぜひ。










水分補給の後で一瞬サングラスを外したNanonくんも良き!この日は珍しくギターを抱えて歌う曲がありませんでしたが、ゲストを迎えたりセットリストも大きく変えたりと、Cat Expoに来たお客さんに去年とは全く違うステージを見せようというNanonくんの意気込みを感じました。
PERSES
続けてPERSESの登場です。盛り上がらないわけがない。





PERSESを観るのは2024年の4月、Zepp新宿で行なわれた「T-POP Showcase Tokyo 2024」に取材でお邪魔して以来です。そう、この時にPROXIEとPERSESのパフォーマンスを生で観て「タイのボーイズグループもスゲー!」となったのでした。その後タイでも日本でも彼らの人気は右肩上がり。当時ジャンプの滞空時間が長く見えるなどの理由で「PERSESの無重力感」とか書きましたが、今日のステージは逆に地に足の着いたここまでの堅実な歩みも感じました!









とにかく絵になる瞬間が多くて自然とシャッターを切っちゃう。おかげで枚数が凄い事になりました。これでも削ってるんですよー!







他のステージを撮るために途中で抜けたけど何度も振り返りながら撮りました(笑)PERSESの引力が凄かった!いいもん観た!ありがとう!
フェスの雰囲気総まとめ
・・・ふぅ、なんかもうNanonくんとPERSESで大量の内容になったから申し訳ないけど他の出演者の皆さんは盛大に端折りますが、とにかくこのフェスが超楽しかったんだ!というのが伝わればいいな。最後にステージや会場内の風景をキャプションと共にお楽しみください。行くよー!






























前回の記事で書いたようにこのCat Expoから戻ってすぐ母が亡くなって、葬儀には父方の親戚も集まり、そこで初めて東京生まれの母が愛知県生まれの父と出会ったなれそめを詳しく聞いたりして、ありきたりですが「一期一会」という言葉の意味を考えさせられました。
数々の偶然の積み重ねの末に僕は人生をもらって、こうしてタイと日本が音楽で繋がるのを端っこの方で手伝ったりしてますが、東京で育った母のセンスと気前の良さ、そして(結婚前は大酒飲みで数々の武勇伝があったらしい)父の豪快過ぎる勢いを僕はしっかり受け継いでいて、節目節目でそれが出たからあの時あの人と仲良くなったんだなぁ、と思い当たる事ばかりなのでした。
もらった人生とご縁を大切に、これからもT-POPを日本に紹介していきます!

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