山麓園太郎です。
今回「MODS MAYDAY」に参加したんですけど、僕はビートルズから突然ジャズ方面へ行っちゃった人なので、ザ・フーやスカを聴いたのはずっと後だったし、ソウル・ミュージックに詳しいか、なんて訊かれたら後ずさりしちゃう程心もとない、モッズ魂のかけらもない野郎なんです。
でももう何年も前、商売道具のギブソンSGに似合う服を探して大須商店街を歩いていた時に、軒先からロンドンの香りを放っている素晴らしいブティック「ファブシック」に、引き寄せられるようにフラフラと入っちゃってからというもの、こんな僕でも「なんちゃってモッズ」を標榜する位の装備が整ってまいりまして。
特に僕の場合、タイにファブシックの服を着て行きますと、あちらは見た目を重要視する国なもんですから大変に色々と都合がよろしいというか、まぁつまり「服に助けられる」局面が多々あり、普段着は殆どタイで買うけどスーツケースに必ず1着だけファブシックを忍ばせておりましたら、
「それカッコいいね!」と反応した音楽プロデューサーでSUMMER DISCというレーベルも持ってるMr.Thepが、いよいよ「MODS MAYDAY行きたい!」と言い出しました。彼はタイで「ロンドン・ナイト」みたいなDJイベントも企画した経験がある本物のモッズです。
このイベントの為に来日するってんですから、ガイドを務めない訳にはいきません。僕はなんちゃってだけど、ファッションも音楽も会場の先輩に教わろう!という気持ちでチケットを取りました。
当日オアシス21の角に着くと、スクーター・ランの為に有志の皆さんが集まっています。この時点で皆さんオシャレ過ぎ。錦通りがカーナビー・ストリートになっちゃっています。
ランを見物した後、僕とMr.Thepはそれぞれホテルでモッズルックに着替えて会場へ向かいました。
午後3時から11時までの間、会場はゴキゲンな音楽とファッションとダンスで満たされていて、僕は何しろ初めてですから隅っこでゆるーくノッていた程度なんですが、皆さんフレンドリーだったので楽しく過ごせました。Mr.Thepも2トーンがかかったりするとフロアの真ん中へ出て行って激しく踊ってました。
そこかしこに達人がいます。本国イギリス出身とおぼしき外人さんはキレッキレのダンスで圧倒的本物感を示し、着飾ったモデットさんたちは60年代のマガジンから抜け出てきたようで、DJの方々はグルーヴィーな選曲でフロア中を熱狂の渦に巻き込み、出演バンドはどれもショーアップが見事で、普段ライブでストイックになりがちな僕は感心しきりでした。
僕は「ザ・シロップ」の頃からそのビートにやられっ放しの松石ゲルさん率いる「松石ゲルとサイケV+レモン」とMCがスーパー楽しかった「バーレスクエンジン」が、Mr.Thepは「The Absolude」が特に好みでしたが、
僕とMr.Thepが一瞬でハートを持ってかれたのはやはりSOLEILでした。
最終的に音楽プロデューサーにモードを切り替えたMr.Thepは、SOLEILのポテンシャルとThe Absoludeの音楽性を絶賛。「バンコク公演をいつか実現させたい!」とまで言っていましたので、翌日ファブシックへご案内。
皆さんと記念撮影しつつ、今後の展開について意見交換をしてまいりました。「いや実際問題色々難しいっしょ」っていう事を時々実現させちゃうのが僕のバカパワー!いつかタイでSOLEIL見たいぞ!!
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