タイのシティ・ポップ探検!TBSラジオ「アフター6ジャンクション」2回目出演

タイ音楽

山麓園太郎です。サワディーカップ。

5月の1回目出演(サバーイなタイポップス入門) が大変好評だったので直ぐに第2弾の企画が決まりまして、もちろんタイにはシティ・ポップ以外にも色々と面白い音楽があふれていますから最初はロックやスカやファンク、はたまたアイドル・・・と欲張った内容を考えていたんですが、夏といえばシティ・ポップがことのほか似合う季節。梅雨の真っただ中に部屋干しの洗濯物を見て夏に思いをはせて「世界中でブームの今、シティ・ポップに対する世間の評価について僕の立場をはっきりさせておいた方がいいかもしれんなぁ・・・」なんて思ったんですよ。干してるTシャツの袖が裏返ってるのを直しながら。

シティ・ポップばっかり選曲する!と決めて、でも放送では僕の浅い意見なんて必要ないからひたすら楽しくハッピーな1時間にしよう、とも決めていたのです。ここからは放送用にmindfreakkkにインタビューした内容や放送で使わなかったネタ、サブテーマが「タイポップスはYouTubeで楽しむ」でしたからMusic Videoへのリンク等もご紹介しながら、シティ・ポップについて少し書こうと思いますよ。

まずは放送のアーカイブです。BGMも含めて放送でかかった曲とトーク部分のポッドキャストがSpotifyで公開されていますので当日の雰囲気はこれで。(2021年7月14日放送)

特集スタートのFEVERは7月末での活動終了が決まっています。その後で改めて記事に書きたいと思いますが、コロナ禍がなければ数年後には「タイのPerfume」みたいな存在になっていたかもしれないです。ライムスター宇多丸さんも、TBSアナウンサー日比麻音子さんも第1回の放送で大ファンになり、「番組からFEVERお疲れ様!ありがとう!の気持ちを込めて」とリクエストしてくれました。

「永井博さんがアートワークを担当」の話で出たNumchaの7インチアナログがこちらですよ。どうですこの80年代シティ・ポップ感!

ちょうどこの7インチに収録の2曲のライブ映像がありますのでご紹介しましょう。88risingの配信ライブ出演時のものです。彼女のシンガーとしての魅力やバックバンドのセンスの良さが分かります。

旧譜の無い世界から

タイは数年前までCDは初回生産分を売り切って終わり、という「旧譜の無い世界」でした。近年ようやく再プレスも過去楽曲の再発も出てきましたが曲解説も歌詞カードも無し、なんていう「聴ければいい」みたいな50曲入りMP3ディスクも多かったりしてアーカイブ化はまだまだこれからです。

これはKi KiratraがメンバーだったNieceの曲です。DOJO CITYレーベルのベスト盤CDにも収録されています。

一方配信は盛んですけど、アーカイブ化がされていないから探し難くて結局埋もれたまま、という曲も多いですね。だから旧譜を在庫してるショップは本当に貴重なんです。

CDショップ「ノーン・タープラチャン」へGO!

5月の放送でも言及したCDショップ「ノーン・タープラチャン」にはマジで旧譜がザクザク。再びタイに行けるようになったらDJの皆さんのみならず2getherファンの皆さんもGMM本社に加えてぜひ。Scrubbのあのアルバムもきっと見つかるはずです。行き方については僕のタイポップス探検仲間「タイ人になりたいよしだ」さんのブログ記事がバッチリですが、船で行くルートをちょっと補足しますね。

Maintenance Page | よしだのブログ

よしださんは市内からタクシーで向かってバンコク名物「一日中交通渋滞」にハマっちゃったんですが、それに比べてチャオプラヤー川のツーリストボートは渋滞と無縁で速い上に料金が安いんです。逆にデメリットとしては、運行終了時間が夜7時とちょっと早いのと、乗り物酔いし易い人には揺れと船のモーターが出す排ガスの匂いがなかなか辛いところ。ですから好みで選んでOKです。市内を走る高架鉄道、BTSでサパーン・タクシン駅まで行ってください。そこから歩いてすぐの場所にSathorn(サトーン)船着き場があります。青い看板を目指して進み、係員のお姉さんたちに「キングス・パレス」とか日本語で「王宮」って言えばOK。青色の船に乗って、降りるのは「Tha Maharaj」(ター・マハラート。一見マハラジャって読めるけどね)という船着き場です。

もっと運賃が安いオレンジ色のボートは地元の人が愛用。もちろんこっちにも乗れますけどこれはター・マハラートに止まらないのでTha Chang(ター・チャーン)で降りる。距離的にはター・マハラートと大差無いです。そこからは徒歩で。どちらに乗るにしてもスマホでGoogleマップを起動して目的地を確認しながら向かいましょう。

何故手前で降りて徒歩で向かうのか

まず最大の理由は「ボートがタープラチャンに止まらない」ってことです。JR中央線で言えば東中野みたいなもんで、快速や急行は全部ここをすっ飛ばす。正確には対岸の「ワンラン」に止まるから、ワンランから渡し船に乗り換えてね~。ということなんですね。ま、うっかりワンランまで行っちゃった場合はですね、もう急にローカル度が上がっちゃって受付の人には全く英語が通じないので、船を待ってる学生さんっぽい人を探して「タープラチャンに行きたいんです・・・」って言って助けてもらうしかない。降りた所から少し右に進んだ所に渡し船の乗り場が別にあるんですよ。運賃は4バーツ(13円)位だから大した痛手じゃ無いんだけど。同様に帰る時も、タープラチャンからは対岸へ行くボートばっかりだから徒歩でター・マハラートまで戻りましょう。

もうひとつは「タイの気候を舐めちゃいけない」ということです。蒸し暑いし日差しは強いし時には突然大雨が降る。ター・マハラートにはこじんまりしたショッピングモールがあって、ピンチの時はスタバ等に逃げ込めます。水分補給やトイレを済ませて、万全の態勢でノーンへ向かいましょう。旧譜ディグが目的で店に行くと、スーパー試聴タイムの影響もあって気が付くと2時間は経過しています(笑)。

さて番組に戻りましょう。冒頭のファルセットヴォーカル一発で持っていかれる「MAGIC」

Gym And Swimの「SONG4U」のMusic Videoは本当に全編CD-Rがくるくる回るだけ。ブランド名が「Cyberlove」でコンパクトディスクのロゴを「Contact Fish」にもじってあるのが最高なのでぜひ見て欲しいですが、ここではスタジオライブ版をご紹介しましょう。

実は杏里が大好き。mindfreakkk

放送中から宇多丸さん日比さんに大好評、放送後にはリスナーの皆さんからのリアクションもTwitterに上がったmindfreakkk。デビューは2017年で、「恋人が冥王星に行っちゃった」という遠距離にも程があるコスミック失恋ソング「Pluto Bay」が6週チャートインを果たしたそうです。現在聴けるのは後のリマスター版。

YMOの「シムーン」っぽいヴォコーダーも最高だし、「カウボーイ・ビバップ」的な世界観もありつつ後半でエモーショナルなロックギターが鳴るのも良し。そして続編として書かれたのが番組で紹介した「Have You Ever」です。Music VideoがYouTubeで公開されたのが前回の出演の3日後で、これ見てすぐ次回の放送でかけよう!と思いました。

このシティ・ポップ感には何か秘密があるぞ・・・と思ってコンタクトを取ったら大正解。杏里が好き過ぎる女の子でした。

山麓:この曲は共作者のTanskul氏によるとても印象的なシティ・ポップスタイルのアレンジが施されています。あなた自身もシティ・ポップ/シンセ・ポップが好きだと思いますが、お気に入りのミュージシャンを教えてください。

mindfreakkk:好きなミュージシャンはその時々でずっと変わってきましたから、とても多すぎて・・・ちょっと考える時間が必要ですね(笑)

山麓:(笑)日本の1970~80年代のシティポップにも興味がありますか?

mindfreakkk:はい。私もTanskulも日本のシティ・ポップが大好きで、車で移動する時はよくシティ・ポップのプレイリストを聴きますね。

山麓:中でも特に好きなのは?

mindfreakkk:1曲だけなら山下達郎の「Magic Ways」だけど、杏里が大好きです。本当に大好き。最近の洋楽にも、杏里にインスパイアされてるものが沢山あってそれも好きなんです。例えばJenevieveの「Baby Powder」。これは杏里の「LAST SUMMER WHISPER」をサンプリングしています。

mindfreakkk:それからCalicaのSuperficial Love(feat. Magdalena Bay)。この曲のイントロが杏里の「WINDY SUMMER」によく似てるんです。

山麓:なるほど~(笑)

mindfreakkk:でしょう?(笑)。どちらも好きですけど。

mindfreakkk:そうそう。私のお気に入りのミュージシャンを答えるんでしたね。

  • Josh Fudge
  • boy pablo
  • Rex Orange County
  • The Marías
  • ADOY
  • The Japanese House
  • Last Dinosaurs
  • Omar Apollo
  • Tennis ですね。でも、シティ・ポップが聴きたくなった時はやっぱり杏里です。

このように答えてくれたmindfreakkk。沢山の反響があったことを放送後に伝えると、「私の2曲を日本でシェアしてくれてありがとう。私にとって本当に大きな意味があります」という返事が。Twitterに曲の感想を書き込んだリスナーさんに直接お礼のコメントを返したりしていました。

ちなみにトークで宇多丸さんが「Pluto Bay」に共通する80年代感として挙げていたRAH BANDの「Message From The Stars」がこちらです。

そして宇多丸さん、日比さんに曲のサバーイ感が大受けしていたHENSの「片(KATA)」のMusic Videoがこれ。一見、「まだ未練がある元カレが彼女の家を訪ねて・・・」みたいなシチュエーションかと思わせて、でも彼女には彼が見えていないようでもあり、電話の後に彼女が壁から引きはがして床に投げ捨てる写真の男は彼じゃない。どういうこと???と、最後まで見るとこの白いシャツの男性の正体がわかる。と同時に曲名の意味もわかる。というMusic Videoです。

そして特集の最後にかけたのは前向きステイホーム・ソング、Violette Wautierの「Quarantine」。でもこのMusic Videoもひねりが効いていて、彼女は幽霊なんですね。彼は恋人として振る舞いながら除霊師を呼び、「悪霊退散!」とばかりに不思議な除霊マシーンを起動するんだけど何故か彼まで・・・という、コミカルだけどダークなストーリー。相手役の男性はイケメン俳優として人気のジェームス・ジラユ(Jirayu Tangsrisuk)です。放送後に番組公式がツイートしたオンエア曲リストにViolette Wautier本人も「いいね」をつけてくれました。

特集の最後「タイポップス探検にYouTubeを活用しよう」でBGMに流れたのはDi Age feat.AUTTAの「Kiss You」。これもラストシーンの後、これからのふたりがどうなるか分からないストーリーになっていますね。曲の方ではAUTTAのテクニカルなラップと終盤の渋いギターソロに注目です。

シティ・ポップブームについて僕の思うこと

さて、日本のシティ・ポップが世界から注目されるようになったのは2010年代半ばあたりから徐々に、そして大ブームになったのは2019年からだと思います。竹内まりやの「Plastic Love」がきっかけですね。それ以前には中古レコード店でアルバム「ヴァラエティ」は4000円もしなかったのに、ブーム後は10000円超えが当たり前になりました。

タイでも同じように、2016年のPOLYCATのアルバム「80 Kisses」の大ヒットで1980年代サウンドが注目を浴び、2019年からはシティ・ポップ色の強い曲が目に見えて増えてきました。が、僕の「タイでのシティ・ポップ人気ってどうなの?」という僕の問いに「2021年に入ってからは、この流行も少し落ち着いてきてると思うよ」と、Gym And SwimのChalermは答えています。

ブームには反動が、音楽には好き嫌いがあって当たり前ですが、ロックやクラブ・ミュージックに対しての「やかましいから」とかアイドルソングを「握手券付けたりして、曲で勝負してないから」とかっていう批判は大概、音量とか様式とか売り方とか、つまり曲そのものの特徴や品質に対しての批判ですよね。

でもシティ・ポップに対してだけは「あんなのはリアルじゃない。華やかな都会のラブストーリーなんて、気取った連中の作った空想で嘘臭くて聴いてられないね」なんていう批判が出るんです。主に歌詞がいけ好かないんだろうと思いますけど。「自分とシティ・ポップの間の埋めようが無い距離感」と、流行ってるから、という、「ブームに対する嫌悪感」を批判の原動力にしてる。これって、音楽の好き嫌いの中でも相当特殊な理由だと思うんですね。

1970年代に、それまでの封建的な流行歌の録音現場で村上ポンタや大村憲司が「本物の音楽を日本でやろうぜ」と取り入れ始めた最先端の洋楽の要素から発展した経緯からはサウンド面でのリアル志向の追及の歴史があったことも分かるし、そんな最先端のサウンドに「気取った都会人」に対する皮肉を込めた歌詞を乗せた大貫妙子の「都会」や山下達郎の「HOT SHOT」には作家としてのふたりのリアルが詰まっています。しかもふたりとも東京出身です。後から誰かが「シティ・ポップ」という呼び名で括ったことで、70年代の音楽、80年代に本当にあったチャラい歌詞のチャラい音楽(笑)、それ以降に出た音楽までまとめて嫌いな人がいる。なんか変だなぁ。それに海外の人には歌詞なんて分からなくて、ブギーやファンク等の音楽的な要素からダンス・ミュージックとして受け入れられたのに、日本人だけは歌詞とセットにして嫌ってしまう、というね。

これはライフスタイルの相違による断絶?いやコンプレックスの裏返しなのか?と思った時に、じゃあ僕はどうなんだろうと考えるとこれはもう、間違いなく自分の方がライフスタイル違いすぎでコンプレックス持ちだと断言できます。負ける気がしない(笑)。

僕は愛知県の地方都市生まれで、住み心地は良いけど流行とは無縁の街で育ちました。加えて中二病で極度の人見知り。高校を出て専門学校へ進学した時からきっかり10年間東京で暮らしましたが、東京での生活は華やかなシティ・ライフとは全く逆でした。貧乏学生時代は学生寮と学校の往復。卒業後は中央線沿線が生活圏で、仕事場は四谷・原宿・池袋・新宿・御茶ノ水等を転々として、ブティックの店員として働いていた時期すらあるのに、原宿とそこを歩く自分の間にはずっと薄い膜があるのを感じていました。銀座には一度も行きませんでした。行くお金も服も無いから。どこの街でも立ち寄り先はレコード屋と楽器屋とゲームセンターとマクドナルドだけ。しかもその10年間が、彼女いない歴と一致しています(笑)。

それでも僕はウォークマンに当時のシティ・ポップを入れて街を歩くのが好きでした。シティ・ポップを聴いている間は、僕の冴えない外見もダサい服装も消えて世界は都市と音楽だけになったから。自分が一生ここに住んでも手が届かない、シティ・ポップの歌詞に出てくるライフスタイルの描写は僕にとっては皮肉にもremedy(レメディ)として完璧に機能したんです。

その後(ブティック勤めで身につけた)あまりにも派手な服装と奇抜な髪型で、外見による評価を超越したキャラを確立した今も、シティ・ポップは僕の大好物です。何せリアル80年代からです。こちとら年季が違う。舐めてもらっちゃ困る。

で、大好物の話をしていたら「僕も好き」「私も好きです」「なんだか美味しそうですね」という人が周りに集まって来て、「じゃあ皆そろって食べに行きましょうか~」なんて僕がオススメの店に入って全員で「美味しい美味しい」と食べていたら隣のテーブルから「そんなのは食い物じゃねぇ」って理不尽ないちゃもんつけられる。みたいな構図なんですねシティ・ポップ嫌悪って。

あの、誤解の無いように言いますけど番組に対してそういうリアクションがあったとか、僕がSNSで攻撃されたとか、そういうことは一切無いんです。放送後は僕、珍しくエゴサしたんだけど皆さん優しくて感動する位でしたよ。

ただ、何か自分の信じるものを推して、周りに広めようとする時に他の何かと比べて、そっちを蔑むっていうやり方は足場として脆すぎるし、もしも「推し」が信じられなくなった時に突然対象が逆転するっていう怖さも秘めてるから、ただ「これが凄いです!」と全力で伝えることに集中する方がいいと思うんですね。

2getherが身近にしてくれたタイ

僕が第1回の放送に出たのは丁度タイのBL作品「2gether THE MOVIE」が日本で映画公開される直前で、僕ファンの皆さんのTwitterをフォローするようになったんです。最初はタイポップス繋がりで何か音楽情報もチェックできたらいいな、位の軽い気持ちでしたけど、2getherファンの皆さんって本当に愛が深いんですよ。タイ語の翻訳を買って出る方、俳優さんの情報を見易くまとめて共有する方、とにかくありとあらゆる2gether最新情報がひとりでに集約されて集合知になってる。ぬい(キャラのぬいぐるみをファンの皆さんはこう呼びます)ひとつとっても、尽きぬ泉のようにぬいとの過ごし方が次々写真付きで投稿されて、そこには幸せしか写っていない。何より当の俳優さんの幸せしか祈っていない。現地の政治情勢まで考慮した一定のマナーまでもが自然に生まれて自発的に守られている。これって凄いことです。ツイートを見ているだけで、BL属性無いのに僕まで幸せになってくる。タイポップスの認知度が上がったのも間違いなく2getherのおかげです。タイドラマ界隈のファンの皆さん本当にありがとう。毎朝新しいツイートを見て「僕も頑張らないと!」なんて思っています。

そんなタイドラマで主題歌として流れるタイポップスは、さすが大手レーベルという感じで本当にウェルメイドで洗練されています。一方2getherにも登場するScrubbや僕が番組で紹介したインディーズを出自に持つタイポップスには、良い意味での「大学の音楽サークル感」みたいなカジュアルさと実験があります。番組の選曲作業で僕はタイドラマのOSTを選曲リストには入れませんでしたが、推しの楽しみ方を無限に作れるファンの皆さんの遊び心をSNSで拝見していたので「このシーンにこの曲を当てはめてみたら、歌詞がストーリーにぴったり合いすぎてハァハァした」みたいな妄想アナザーBGMという視点からも選んでみました。

いつかまたタイに行けるようになる頃には、きっとシティ・ポップブームは一段落してると思いますけど、新しい流行に溶け込むように形を変えてそのDNAを残しているんじゃないでしょうか。

僕はその中からシティ・ポップ成分を嗅ぎ分けるようにして、これからもタイポップス探検を続けていくと思います。でも次に出演する時には他のジャンルも紹介したいですね。そっちも好きだから。

という訳で、宇多丸さん、日々さん、番組スタッフの皆さん、リスナーの皆さんありがとうございました~!

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