山麓、DJデビュー(汗)

タイ音楽

山麓園太郎です!サワディーカップ!今日は緊張してます!


僕が話をもちかけて実現したTELEx TELEXsのライブがいよいよ8月15日に青山「月見ル君想フ」で行われますが、話がまとまった時点で僕はすっかり肩の荷が下りて、後はいちファンとして楽しもうと思ってたんですけど。

「開場してからライブが始まるまでの1時間、DJをお願いできませんか?」という話が来て、うっかり受けてしまいました。「DJ」っていう言葉につい反応しちゃって・・・。

僕はDJといってもラジオの方で、ゲストで呼ばれてスタジオに行くとちゃんと番組のディレクターがいますから僕は音源渡してキュー出すだけなんですよ。

クラブのフロアをその見事な選曲眼と華麗なテクニックで熱狂の渦に巻き込む方のDJとは違うんですよ・・・。あぁでも受けちゃったし。どうしようどうしよう。

名前も載っちゃってる!

でもTELEx TELEXsのステージ前に場を盛り上げる役目を仰せつかるなんていうのは名誉なことですから、「未経験から10日でなんとか形を整えよう」と考えました。今は子供が補助輪つけて自転車に乗る練習を始めるところですよ。

早速こんなものを買いました。

Numarkというメーカーの「DJ2GO2」というDJコントローラーです。¥8,980。箱から出してみて最初に感じたのは「・・・そろばん?」って思うほどの小ささ。でもこれとノートPCがあれば即DJが始められるって書いてあったし・・・。

子供、補助輪つけた自転車を庭で眺めております。

さっそく自分のデスクトップPCにDJ用のソフトをインストールして、USBでコントローラーと繋げてみます。おお、すぐ認識した。簡単だ。ヘッドフォンやスピーカーは部屋のものを使いますから後は何も要らないはず。さてここからどうするのかな。

そもそもDJのイメージが「グランドマスター・フラッシュ」と「Dub Master X」あたりで止まってる僕です。そのずっと後に菊地成孔さんがDCPRGのステージでCDをキュッキュ擦ってるのは見たな。あれもそうか。

説明書を見ながら操作してみると、つまりPCに取り込んである音楽ファイルとかiTunesのフォルダから音楽を「ネタ」として持ってきて、ボタンやらホイールやらでテンポを合わせてミックスしなさいよ~、ということらしいです。レコードやCDの代わりにデータを使うんですね!

DJ用ソフトではシェアNo.1といわれる「Serato DJ」の無料版をインストール。一部プロ向けの機能が封印されていますが、入門者に不便はありません

よし!やることは大体わかった。これで僕もフロアDJを名乗れるぜイェーイ!
子供、ついに庭から公道へ出ます!
まず1曲目を再生して、その間に2曲目を用意して頭出しをして、ヘッドフォンでテンポが合うのを確認したら準備OK。あとはタイミングよく2曲目の再生ボタンを押

・・・。フェーダーが真ん中ってことは、さっきの頭出しやテンポの確認の様子も会場に流れちゃってた?

子供こけた!補助輪ついてるのにどうやったらこけるのかわかんないけど!!痛ってぇ!!!!

き、気を取り直して最初からもう一度だ。1曲目~。2曲目用意~。よし今度はヘッドフォンからしか聞こえてないぞ。2曲目GO! よーしバッチリ!やるじゃん僕!とヘッドフォンを外すと部屋がシーンとしています。

2曲目の方にボリュームが振ってなくて、既に1曲目は終わってました・・・

さて。もしも毎度こんな調子であればもうカッコいい曲繋ぎなどあきらめてDJブースにしゃがみ込んで隠れながら、1曲終わったらCDを取り換えて再生ボタン押すだけの挙動不審な人間ジュークボックスと化し、いっそDJブースの周りをお化け屋敷風に飾り付けて「恐怖!キノコ人間」なんていう看板立てて縁日の見世物小屋のようになってやろうと思っていましたが、幸い1日1時間×3セットの猛特訓で子供、どうにか自転車でこけないようにはなりました。まだフラフラしてるけどね!

当日会場では「CDJ」と呼ばれるCDプレイヤーを操作するんですが、使う音源がデータであれCDであれ操作は似ており、リハーサルの時間も少しあるのでなんとかなりそうです。

今日も部屋で練習していますが、こうやって曲を波形グラフで見ながらのDJはとても理にかなっていますね。曲を切り替えるポイントを残り秒数以外でも把握できます。ノートPC(あるいはスマホやタブレットでも!)とこのコントローラーとヘッドフォンだけ持って行けばどこでもDJができて、初期投資の金額が安いことには驚きました。アジア音楽を紹介するイベントなどでも活用できそうです。

もちろんこれはDJ入門のはじめの1歩で、曲選びや耳の良さ、時には歌詞の内容まで吟味した上で、その場の反応を見て直前で次の曲を変更できるセンス、コントローラー自体で音楽を奏でるような激しい操作テクニックを身につけられた人だけがプロDJになれるそうです。

でも新しい趣味にDJが加わったことで僕はいきなり音楽を聴き込む時間が増えました。

今音楽は1曲単位で聴かれることが多いですけど、まだアルバムの曲全体で1つのストーリーを作り上げるアーティストも沢山います。プリンスが「LOVESEXY」で曲ごとのインデックスを打たずに「9曲通して聴いて!」としたのも有名ですね。

「短い文章」のような1曲が、DJプレイで次々繋がることで「短編小説」のようなストーリーを無限に生み出していく・・・。そんな発見があり、自宅ひとりDJが日課になっています。部屋の照明器具、ミラーボールに変えちゃおうかな(笑)

TELEx TELEXsを楽しみにご来場される皆さんの前でタイポップの数々をかけることになります。どうか皆さんの気持ちに僕のBGMが少しだけワクワク感を足せますように。もちろん僕の後はプロDJのHAPPFATさんが引き継いでくださいますので、安心してお楽しみいただけます!

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