さて。前回は開幕まででしたが今回は各ステージの模様と、会場内をエリアごとにレポートしていきましょう。アイドル始まりだけど色んなバンドの写真もありますよ~。
各ステージと物販ゾーン
ステージ3はLast Idol Thailandから始まりました。公式ページには日本語や英語表記が多く使われていて、適度にローカライズされていたBNK48よりも本家の意匠を継ぐ「フランチャイズ感」が強くなっています。アメリカでは廃業したけれど日本でブランドが残っているタワーレコードのように、本家日本のラストアイドルファンからも注目されるグループに成長して欲しいと思っています。
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とはいうものの、僕は彼女たちの顔も名前もまだ全く知らないのです。総勢26人だし、この日初めて見るからねぇ。さぁ他のステージの写真も撮りにいかなきゃ・・・と思ってステージを離れようとしたら、
控えテントに次の曲の歌唱メンバーが待機していて、その中の1人がカメラを構える僕に気が付いてこちらを「じーっ」と見てきます。
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僕がワイ(両手を合わせてするタイの挨拶)をするとにっこり笑顔で返してくれたので、「よーし。この子を推しにしよう」と決めて(笑)ステージを離れました。後で調べたらKnomwhan(カノムワン)ちゃんでした。あらキュート。
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次は一番こじんまりしたステージ4です。観客は多くなくても、フレッシュなデビュー組や大ステージに向けてステップアップ中のアーティストが沢山出るのであなどれません。僕がまずチェックしたのがJOHNです。
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失恋ソング「Chinatown」のドリーミーなギターは僕がこれまでにもラジオで紹介して来た「サバーイ感」に満ちていますがこれはきっと甘い恋の記憶。後半で感情があふれだすように爆音モードになっても前半と変わらず淡々と歌われるヴォーカルが、あの日から時間が止まってしまったかのような悲しみの深さを見事に描いています。
他の曲も聴きたかったけどステージ2へ急ぎます。Zom Marieのステージが始まっているんです。
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インディーズのシンガーソングライターからスターへと変貌しつつある彼女。タイドラマ「My Only 12%」のOSTでも歌っていますね!
次はステージ3に戻ってLIPTA観なきゃ!うわ、まだ始まったばかりだけどめちゃめちゃ忙しいぞこれ。
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Ink Waruntornに数多く楽曲を提供するなど現代タイポップスのヒットメーカー。洋楽的なオシャレ感とタイでウケるちょっとタイ歌謡に寄せた節回しの混ぜ加減が絶妙。この曲なんかはYouTubeの再生回数が1億回を突破しています。
この時点で開演から1時間経過ですがもう最初の限界です(笑)。水分補給しないと死んでしまう。ステージ3の奥のフードゾーンへ移動してコーラ1杯購入。20バーツ。(約80円。円安ですからねぇ)
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で、この後LIPTAの次に出たNanon KorapatのステージにBright君がサプライズで登場してその日のネットに写真と動画の花が咲いたんですが、まず僕のカメラにこの2人は全く残っていないということを申し上げなければなりません。Mew SuppasitとBillkinは撮ったんだよ。追ってブログに載せるけど。
プレスとしての任務・水分補給と空腹・僕個人の推し活。この3つがせめぎ合った結果僕はコーラ飲み終えてステージ1でBNK48観てその後物販とフードゾーン回ってたからBright君の写真は無いです。タイドラマ沼の皆さんごめん!(フードゾーンで異常な音量の歓声は聞きましたからたぶんその時だったんでしょうね)
岐路に立つBNK48。その看板を背負う3期生
BNK48のステージはちょっと諸行無常というか、タイのアイドル界の世代交代を感じさせられるものでした。6年間の契約期間を終える1期生の殆どがグループからの卒業を発表して、BNK48は新しい世代に引き継がれてゆくことになりますが・・・
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土曜日の午後で市内の色々なアイドルイベントと被ってるとはいえ一番大きなステージ1でこの集客。5年前に同じ場所でステージ外まで人がはみ出すほどの観客の中にいた僕には少しショックでした。Last Idol Thailandの方が客数が多かったし、よく見ると左手最後尾にそのメンバー2人がのんびり見に来てる!
でもこれはBNK48が持ち込んだ日本式アイドルのスタイルがタイで広まり、本家から客をもぎ取るくらいまで成長した証でもあるし、1期生選抜メンバー16人出演だった5年前と違って今年は6人・全員3期生ですから比べるのも酷です。彼女たちは老舗グループのフレッシュな若手として、頑張って自分のファンを増やしている最中なんですから。
そんな訳で3期生の中で推しているMonet(モネ)ちゃんを初めて生で見られたので大収穫ということにします。あぁもう!Monetちゃん可愛い!
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Monetちゃん以外のメンバーはMean(ミーン)、Pampam(パムパム)、Pancake(パンケーキ)、 Peak(ピーク)、Yoghurt(ヨーグルト)でした!
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そのLast Idol Thailandのメンバーと物販ゾーンですれ違いました。スタッフも連れずにメンバーだけで、一般のお客さんに混じって会場内を普通に歩いています。自由過ぎる。
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あぁなるほど、交代で物販ブースに入ってるのか。ちょっと見に行ってみよう。
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ファンと記念撮影に応じながらしっかりグッズを売りまくっていました。アイドルたるものこうじゃなきゃね(笑)。アイドルではその他にも、ステージ出演はありませんでしたがHATOBITOやPeach Youがブースを出していました。
アーティストが売り子もする。それがCat Expo
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物販ゾーンの一部には屋根があり日陰になっていて、皆まったりと買い物を楽しんでいます。Cat Expoの魅力のひとつは「物販ブースにアーティスト本人がいる」こと。日本のフェスではまずあり得ないですよね。
かなりの大物クラスでもステージ終了直後とかにブースにやってきてファンと話したりCDにサインしたりするのでその時は長蛇の列ができますが、それ以外でもグッとくるTシャツ売ってたから買おうと思って話しかけたらバンドメンバーだった、なんてのが普通です。
ステージを終えたZom Marieが物販ブースにやってきたので、CDを買ってサイン会に参加します。
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彼女のアルバムはCDだけじゃなくアナログレコードでもリリースされています。SPICY DISCレーベルはLa Ong Fongの「Wind Up City」など過去の名作を次々とアナログ化していて、「旧譜の無い世界」(初回生産売り切りスタイルだった)と言われていたタイポップスの世界でもついにアーカイヴ化が本格的に始まったなぁ、と感じました。
日本のよりも安いフェス飯
さぁそろそろご飯も食べておこう。フードゾーンへ向かいます!
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屋台の定番やテイクアウト弁当的なメニューが沢山。目移りしちゃうなぁ。
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何でもあるなぁ。値段にも注目です。60バーツとか99バーツとか、まぁ日本円にすると250~400円位ですけど日本のフェス飯のサイドメニュー並みの値段で主食系がしっかり食べられる感じですね。
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タイのカップ麺も売られてて20バーツ。お湯も入れてくれます。これとコーラで済ませば160円位だ。
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まだ早い時間だから座れる場所もあるけどお酒も飲みたいなぁ。よし!屋台メニューを買って飲酒OKゾーンに持ち込みしよう。
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豚肉の串焼き5本ともち米のセット、90バーツ。そしてビールを買って地べたに座って食べました。
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夕方からがフェスの本番
パワー補給完了後はISUZUがスポンサードする「DRIVE STAGE BY ISUZU」という特設ステージへ。ここはフェス直前に追加された「出たい人はCat Radioに演奏動画を投稿して!」という募集から選ばれた出演者たちのステージです。Mek Sippanunというバンドが演奏していました。
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さて、会場にも夕暮れの時間が近づいてきました。少しだけ暑さがやわらぐここからがフェスの人気時間帯。夜の部から訪れる観客も多いんです。
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次はステージ1でDEPT。
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大人気で満員ですが、ステージ横と後方の大型モニターでも存分に楽しめます。演奏も良かったので所属のsmallroomのブースでCDも買いましたが、2000年代前半のバンドっぽい音がしてる気がするんです。1999年設立のこのレーベルは渋谷系からの影響も強く受けていたけど同時に2000年代にはシンディ・スイのようなエレクトロ・ポップのアーティストたちが新しい感覚を次々タイに持ち込んでいて、この時代のsmallroomを聴けばタイのインディーズシーンがどんなに活気にあふれていたか、うかがい知ることができます。DEPTはレーベルにとっては原点回帰というか、2000年代リバイバルの起爆剤なんじゃないかなぁと思いますね。このMusic Videoなんてタイの昔のカラオケビデオそのまんまですから。
かと思えばロックバンド然としたこんな曲も演ったりして振り幅が大きくて飽きない。DEPT要注目です!
DEPTで盛り上がる頃にはいよいよ日も暮れて・・・
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まもなくCat Expo会場にも夜がやってきます。今回はここまで。次回は1日目・夜の部出演アーティストを取り上げます!
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