タイフェスティバル東京2023密着(3)ファインダー越しのサヨナラ

タイ音楽

山麓園太郎です。サワディーカップ。
今回もToptapくん/LYKN/Nanonくん、そしてBNK48の写真が大量に載っているうなぎブログ(いくらスクロールしても見終わらないブログの事)に仕上がってます。これをまさに土用の丑の当日アップするってのはタイムリーでいいな(笑)。上の目次からお目当てのパートに直接飛べますからね!

タイフェス東京2日目の朝。僕は4EVEの取材のため一眼レフ/レコーダー/資料一式/おみやげのお菓子を持って派手な柄シャツと裾幅が38cmもある真っ赤なベルボトムといういで立ちで、四ツ谷駅のホームで電車を待っています。明らかに浮いていますが(笑)、原宿に着けばこれは普通の格好です。原宿駅ホームに降り立つとホッとします。

大昔にアパレル店員として原宿に勤務してまして、その時は武蔵境に住んでましたから毎日同じ気持ちを味わっていました。久しぶりです。

会場は既ににぎやかです。

トゥクトゥク売り場。ちょっと欲しい
チャーン売り場。取材前だからがまん
はやくセントレア発着便復活させてくださいお願いします!
イケメンたちの衣装を展示

GMMTV以外の俳優さんたち

ステージではカンタナとガオナー(タイの制作プロダクション)所属俳優のパフォーマンス中。こちらはPingとGuitar。

続いてChequeとTodとP。ここからはQuick Japanチームと合流して4EVE取材の打ち合わせのためステージをいったん離れます。

最後はBankとLouis。

観覧エリアの後ろからだとこの距離感なのか。よーし今日も後でNanonくんの写真頑張って接写するぞ、と意気込んだところで4EVEのステージ、そしていよいよインタビュー開始の時間になりました。

取材でステージ観れない!と嘆いていたら舞台裏でラストアイドル・タイランドに遭遇

ラストアイドル・タイランドすっごく観たかったけど、取材と重なっちゃ仕方ないよね・・・とあきらめて4EVEのメンバーが待つバックステージに入っていくと、なんとラストアイドル・タイランドのメンバーが今まさにステージに出ていく直前で待機してます!うわー!チャンスこの瞬間しかない!!

「すいませーん!写真撮らせてもらっていいですか?」と迷わず訊きました。応対してくれたのはサウノイ。彼女に「僕・・・カノムワン推しなんです」と伝えると奥にいたカノムワンに声をかけてくれました。サウノイちゃんありがとー!

左がサウノイ。その横で中からピースサインしてくれてるのが僕の推しカノムワン

「ステージ頑張って!」と声をかけて僕は4EVEの取材へ。後でラストアイドルのブース行ってハイタッチと2ショットできたらいいな。

Pat Chanudomの愛と優しさが観客に降り注ぎ、僕はちょっと泣いた

4EVEの取材を終えてステージ方面に向かうと、ちょうどPat Chanudomが昨日と同じように観覧エリアを沸かせています。取材エリアまで走りました。実は昨日のステージを観てて最後の曲で僕泣いちゃったんです。

当日ステージを見た殆どの方が彼の事をそれまで全く知らなかったと思います。もともとミュージカル俳優で、よく通る声とダンスは舞台で鍛え上げられたもの。あの「ルイルイルイルイルイルイルイルイルイルイルイルイルイ、パンパン!」っていうフレーズの曲は「宝くじが当たってお金持ちになりますように!」という内容で、タイの人は本当に宝くじ買うの大好きなんであれがノベルティ・ソングとしてヒットしてて時の人なんですよ彼。

でもね、そういうキャッチーな要素と舞台仕込みの実力よりも素晴らしかったのは、彼がお客さんに向けるまなざしから伝わる「皆の事大好き!」っていう人間愛です。自分の事を誰も知らない状況でステージに出て行って、ものの3分でお客さんがノリノリになるなんてやっぱり彼のホスピタリティの成せるわざですよ。

でもタイフェス史上初めてLGBTQアーティストとして紹介された通り、ジェンダーに寛容なタイでも彼の毎日は楽しい出来事ばかりではないでしょう。彼が最後に歌った「Hands」という曲。彼が作詞にも関わっています。ステージでは「We are friends, We are together」って説明してたけど、本当は「疲れた日に 流れる涙 敏感な日には 心はいつもと同じじゃない 励ましを必要としてる 誰か手を差し出してくれるか尋ねる 心に光を当てて元通りにするために」っていう歌詞なんです。もう写真撮りながらうるうるしてきちゃって・・・。ぜひMusic Videoも見てください!

Toptapくんのお肌は陶器みたいにスベスベ

今日もPatの良いステージ観られて涙ぐんでた僕の前に現れたのが俳優のToptapくん。レセプション会場ではサラサラマッシュルームだったけど今日は凛々しく分けてます。爽やかなことに変わりはない(笑)

白を基調としたファッションも清潔感があるけど、色白で透明感あるイケメンですね。じゃあ早速ここからひたすら写真ばっかり続けよう!(笑)

別に靴フェチじゃないんですけど男の足元には注目しちゃうんです

STAMPついに代々木に立つ!

日本大好きなSTAMPは何度も来日して東京だけでなく全国各地でライブ経験がありますが、タイフェス会場に実際に出演するのは2018年の名古屋(僕が個人で招聘した時です)以来2度目です。昨年は配信形式でしたからね。

盛り上げ上手でいつだって全力。カラオケ+生ドラム+STAMPのギターと歌という編成ですが一切手抜き感はありません。しかもこの日ドラムセットに座ったのはタイフェス名古屋出演時のバックバンドのメンバーだった馬場智也さん!当然息もぴったりです。

ついにはジャケットを脱ぎ捨て、観覧エリアに降りていく熱演っぷり!

ステージの後に関係者エリアに会いに行くとこの後出演のLYKNとNanonくんが到着したところ。STAMPを見つけると一緒に写真を撮ってもらっていました。芸能界にもファンが多いSTAMPでした

会場入りしたLYKN
STAMPと記念撮影

タイのジャズシーンで絶大な人気のサキソフォンプレイヤーKoh Mr. Saxmanの出演も終わり・・・

いよいよタイ沼タイムの始まりです!

RISER MUSICの本気度その1。LYKN

RISER MUSICはタイ沼の皆さんご存じの通りGMM系列の独立レーベルで、GMMTVの俳優さんの中でもかなり音楽に入れ込んでるメンバーを「ミュージシャン」として扱っていこう、というものですね。だから昨年のインディーズ系音楽フェス「Cat Expo」にNanonくんが出演したわけです。

僕はそのCat Expoで推しのBNK48のステージを見てたがゆえにNanonくんとサプライズで現れたBrightくんを完全に見逃す、という残念な事になっていたので彼のステージをちゃんと観るのは今日が初めてです。今年の11月開催のCat Expo 10にもKristくんNanonくんの出演が既にアナウンスされています。他の俳優さんも追加発表されたりするのか?気になりますね~。

※画像はCat Radio公式ツイッターより

話がそれました。代々木会場に戻りましょう。最初にLYKNが昨日と全く違う衣装で登場しました。

正面から撮った方が見栄えがするかな・・・と思いながらステージ下手(しもて)にカメラを向けていたら、あらなんとNanonくんがステージ上のLYKNを見守っています。これは最前列右手のわずかな人しか気付かなかったんじゃないかな。

あらセクシー(笑)

RISER MUSICの本気度その2。Nanon

そしてついにNanonくん登場です。もう会場のタイ沼メーター(単位はキャー)が振り切れています!ひたすら写真を上げていきますからね!

靴は撮る(笑)。レセプションでのスーツの時とは別人のよう。イケメンであることに変わりはない

当然観覧エリア外までお客さんがびっしり。で、何故じりじりステージから離れていったかというと、ラストアイドル・タイランドの2ショット撮影会がもう始まっていたからです。タイ沼の先輩ゴメン!僕にはアイドルの推しもいるんだ!
・・・しかし!

僕の目の前で2ショット撮影会チケットが売り切れる。Last Idol Thailand

人混みをかき分けながら向かったイベントブース。2ショット撮影会チケットは1枚2,000円。カノムワンに「君とのチケットを買うよ!」と宣言して列に並んだのに無情にも僕の2人前でチケットが完売とのアナウンスが。嘘でしょ?(涙)

うぅぅぅ~、ほぼ飲まず食わずで撮影にあけくれた今日一日のご褒美が・・・無くなった・・・。

2ショット撮影は写真の右手で行なわれていて左には待機中のメンバーがいます。列を離れてとぼとぼと左手に向かうとブースの前に溜まってるタイ人のファンたち(日本在住及びタイから追っかけて来た組)が待機中のメンバーと和やかに歓談中。間にはパーテーションすらありません。

ゆるいなおい!AKBの握手会だったらとっくに剥がされてるぞ!いやしかしむしろ神対応?カノムワンの所に行き「ごめん。チケット売り切れちゃった・・・」と伝えると慰めてくれました。

そうだ、と思いスマホを出して、去年のCat Expoの時の写真を彼女に見せます。あの日ステージ横から出演待ちのメンバーを撮影していた僕に気が付いてじーっと見つめてきたのがカノムワンでした。それまでラストアイドル・タイランドの名前も顔も知らなかったのに、後でカノムワンのインスタを見つけて「へぇ。屈託なく笑う顔が素敵だなぁ」と推しがまたひとり増えたんです。

と、推しになったいきさつを本人に直接伝えて「今度はバンコクに行くから。今日は会えて嬉しかった。またね」と挨拶しました。

La Ong Fongのお得感

気を取り直してステージへ戻ると、La Ong Fong(ラオンフォン)が演奏中です。

10年ほど前、当時GMMを中心にタイポップスを聴いてた僕が、タイのインディーズレーベルに興味を移すきっかけになったのがこのグループでした。SPICY DISCというレーベルの、CDとDVDがセットになったコンピレーションアルバムに入っていたんです。

当時のタイで、ずば抜けて洋楽っぽくてオシャレなサウンドを奏でていた彼らは大人気でしたが、ここ数年は活動を休止していました。でもタイでは今Y2K~2010年代のタイポップスの再評価が盛んで、過去の名作アルバムが再発されたりしているんです。La Ong Fongにも「Cozy Collection」と「Wind Up City」という2枚の大ヒットアルバムがあります。「タイのカーディガンズだ!」と日本でも密かに話題になったんですよ。

レセプションで挨拶は済ませてるんだけどブースに行ってみるとその大ヒットアルバム2枚のアナログ盤が物販で発売中。
(※実は物販での出来事は初日のことだったんだけど便宜上ここに挟みこんでます)

しかもなんとアナログ盤を買った人には
・Tシャツ(¥2,000)をプレゼント
・メンバーがサイン
・買った人がリクエストした1曲をメンバーがその場で歌ってくれる
・その様子を写真と動画で撮影してプレゼント

という、日本の音楽フェスではまず実現不可能なファンサ付き!これは買わねば!!

Aeさんにサインもらってるところ

ブースに招き入れられてメンバーに囲まれます。日本語が達者なAeさんに「何でも歌いますよ。何がいいですか」と訊かれて、曲名が思い出せなかったのでサビを歌って聞かせると「あぁ!」とすぐにキー合わせをして歌ってくれました。「So Lonely」でした。

うれしー!ヴォーカルのOnさん(チュラ大でチアリーダーやってた才媛)に耳元で歌ってもらえるなんて夢のようでしたー!

チャープランにとって最後のタイフェス。BNK48

ベル・ワリッサラー

ベル・ワリッサラーのステージやエア・アジアの航空券が当たる抽選会が終わる頃には会場は日没を迎え、楽しかったフェスにも終わりが来ると感じさせられます。フェスの締めくくりに選ばれたのはBNK48でした。

出演直前、神様にお祈りするPancake

ステージにはチャープランの姿もあります。2018年の「AKB48世界選抜総選挙」で39位にランクインするなど、BNK48の中では日本で一番名前が知られているメンバーでしょう。しかし今秋の卒業を発表しているので、BNK48として日本のステージに立つのはこれが最後かもしれません。

彼女は2018年にもこの場所に立っていました。BNK48初のタイフェスティバル出演。そして僕もここで彼女を見ていました。当時の出演メンバー6人のうち今もBNK48に在籍しているのは彼女だけ。卒業や移籍で皆グループを去っていきました。

「彼女なりのけじめをつけに来たんだな。卒業する前に」と感じました。AKB48の大ファンだったからBNK48のオーディションを受け、キャプテンに就任し、いつしか「チャープランの大ファンだからオーディションを受けに来た」と多くの現メンバーが打ち明けるほどBNK48の象徴となった彼女。今日のチャープランは特別な想いを胸に秘めているはずですが、ステージではファンを盛り上げる事、他のメンバーのケアをする事に徹しています。

本国でのグループ人気は一段落した、とも言われていますがBNK48が日本式アイドルのスタイルをタイに持ち込み、新しい流行を作り、今もそのアイコンになっているのは間違いありません。新しい世代のメンバーが新しいファンを獲得してゆく。タイでも日本でも。チャープランは唯一の1期生としてその引き継ぎのためここに来たんだと思います。

3期生のPopper(ポッパー)
3期生のPancake(パンケーキ)
4期生の研究生L(エル)
2期生のMinmin(ミンミン)
チェンマイ支部のCGM48から参加のKaiwan(カイワーン)

しばらくステージ写真の紹介を続けましょう。楽曲はAKB48のものをタイ語で歌っていますから、会場にはAKB48ファンも沢山詰めかけています。今回出演した他のタイアイドルとの一番の違いは髪飾りなど小物のディテールの圧倒的な繊細さと衣装の縫製のクオリティ。AKB48グループの一員である事によって保障された品質、それはフォロワーに対する本家のプライドなのかもしれません。

最後の曲を終え、チャープランが客席に手を振ります。どんな気持ちでいるんだろう?

僕もカメラをチャープランに向けて手を振り返すと、彼女がこちらを見てしばらく撮影させてくれました。

2018年に初めてタイフェスで見た時も、映画「ホームステイ」の先行上映で舞台挨拶に来た時もそうでした。彼女はプロ意識の塊で、ファンでも取材でもカメラが向けられてるのに気付いたら必ず目線をくれる。彼女にとってはそれだけの事ですけど、僕がBNK48から受け取ったものは本当に大きかった。

結婚を機に引退したはずのアイドルファンの世界に10年ぶり位に舞い戻り(笑)、タイのアイドル特集でTBSラジオに出演するに至り、解散してしまう某グループの最後のベストアルバム発売を事務所に掛け合って実現させた挙句、日本でも発売させるに至った。推し活が過ぎた結果のこんな奇跡の、そのスタート地点がBNK48との出会いで、その中心にいてグループの価値を高めようと奮闘していたのがチャープランだった。

だからこれは僕の、ファインダー越しの君への「ありがとう」と「サヨナラ」なんだ。
アイドルじゃなくなっても君の人生は続いていくよ、チャープラン。君の幸せを祈ってる。

そしてこのステージ後に行なわれたタイランドハイパーリンクスさんのインタビューがチャープランとメンバーの想いあふれる素晴らしい記事として公開されているのでぜひ読んでみてください!

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